◆二十四節気◆令和6年(2024)7月6日「小暑(しょうしょ)」です。◆

◆二十四節気◆令和6年(2024)7月6日「小暑(しょうしょ)」です。◆

7月6日23時20分「小暑」です。旧暦5~6月、未(ひつじ)の月の正節で、新暦7月7日頃。天文学的には、太陽が黄経105度の点を通過するときをいいます。

梅雨明けが近づき、暑さが本格的になる頃で、「暦便覧」には「大暑来れる前なればなり」とあります。夏至を境に日足は徐々に短くなりますが、日々それほど実感できません。夏の太陽が照り付けて、暑さは日増しに厳しくなってきます。一方、梅雨明け前の集中豪雨に見舞われることも多いので、注意が必要です。

小暑の日から「暑気(しょき、あつけ)」に入ります。小暑から立秋までの間が「暑中」「暑中見舞い」はこの期間に送ります。

蓮の花が咲き始め、鷹の子が巣立ちの準備を始め、蝉が鳴き始めます。

◆七夕(たなばた)◆

古く中国から伝来した暦注です。当時は女の子が縫い物や習字の上達を祈願したお祭で、平安時代には宮廷行事でした。七夕祭りの行事が広がったのは江戸時代です。穢れ(けがれ)を祓う信仰と結びついたものが現在の七夕の原型です。かつて習字の上達を願ったことが、短冊(たんざく)に短歌や願い事を書く習慣のなかに伝わっています。

◆◆「七十二侯」◆◆

◆初候「温風至」(おんぷう いたる)
◇暑い風が吹いて来る時節。
◆次候「蓮始開」(はす はじめて はなさく)
◇蓮の花が開き始める。
◆末候「鷹乃学習」(たか すなわち がくしゅうす)
◇鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える。

◆◆「7月の花」◆◆

★朝顔(あさがお)
開花時期は7月1日~10月10日頃。原産は中国で、平安時代に日本に渡来しました。朝のうちだけ開花するので「朝顔」と呼ばれますが、日陰に咲くものは夕方まで咲き続けることもあります。
古代中国では高価な薬として牛と取引されたほどです。漢名を「牽牛(けんぎゅう)」とする所以です。漢方では現在でも種子が下剤や利尿剤として使われています。花言葉は「愛情」「平静」「結束」「短い愛」「はかない恋」など。

★半夏生(はんげしょう)
Saururus の語源は、ギリシャ語の「sauros(トカゲ)+oura(尾)」。トカゲの尾のような穂状の花を咲かせます。七十二候の「半夏生」の頃になると、葉がペンキを塗ったかのように白くなることから、名が付いたとも伝わります。「半化粧」「片白草」とも呼ばれます。
開花時期は、7月1日~20日頃。花の時期に葉が白くなるのは虫を誘うためで、夏が終わると葉はもとの緑色に戻ります。山の水辺に群生することが多いですが、都会でも時々植えられてるのを見かけます。

★鬼灯(ほおづき)
花びらは五角形で、開花時期は6~7月。オレンジ色の実の中に、オレンジ色の球体があり、これが本当の実です。
「ほおつき」(頬突き)は、子供が口に入れて鳴らす頬の様子から名前がつきました。「鬼燈」「酸漿」とも書きます。花言葉は「心の平安」「不思議」「自然美」「いつわり」。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

梅雨明け宣言が沖縄・九州から次第に北上してきました。これから本格的な夏がやってきます。感染症への注意もまだまだ緩められないようです。
食事・睡眠をよくとり、体調の維持に努めましょう。皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白


都知事選 掲示板騒動とは

都知事選 掲示板騒動とは

史上最多の56人が乱立

今週末の2024年7月7日は東京都知事選挙の投票日です。

今回の都知事選では、候補者は史上最多の56人が乱立しており、その数の多さが話題となりました。ただ今回さらに世間を騒がせた騒動が「掲示板ジャック」です。

「掲示板ジャック」とは

今回の選挙が異例といわれるのは、候補者の数だけではありません。

市中の候補者のポスター掲示板に、イヌやネコの写真や動物のイラストのほか、候補者ではない人物など、選挙と関係ないポスターが貼られるという、前代未聞の事態が発生しました。ポスター掲示板の3分の1以上に候補者以外のポスターが掲示される選挙は後にも先にもないかもしれません。

(都内の掲示板。 加工処理しています)

何故このようなことが起こり得るのでしょうか

本来は各候補者のポスターが貼られるはずの掲示板に、同じデザインのポスター24枚が並ぶという異常事態が発生しています。

ではそもそもなぜこうした事が可能なのでしょうか。

実は今回の都知事選では、ある政党が19人もの多くの立候補者を立てました。またさらにその政党に協力する他の候補者5人が現れ、合計24人分の掲示板が寄付により「販売」されるという事態が発生したのです。

どういう仕組みかというと、本来であれば24人分の掲示枠には、それぞれの候補者のポスターが貼られるはずです。しかし今回はなんと1口2万5000円の寄付をすれば、その掲示板の枠には寄付した人が自由に「オリジナルポスターが貼れる」という呼びかけを行ったからです。掲示するポスターは、宣伝でも主張でも、極端な話し自分の飼っている犬の写真でもいいとなっています。

都内には1万4000カ所の掲示場がありますが、1カ所の掲示板に24枚の同じポスターを貼ることができるという契約になっています。もし仮にすべての掲示場に申し込みがあれば、2万5000円✕1万4000カ所分で、合わせて3億5000万円もの巨額な寄付が集まる計算になります。こうなるとすでに選挙というよりは、むしろ新手のビジネスと言え、これが今回の騒動の根本になっているのです。

何でもありの無法地帯

掲示された“異常”なポスターは下記のようなものがありました。

などです。開いた口が塞がらないとはこのことでしょう。

公職選挙法には禁じる規定がない!

こうした無法地帯を取り締まる法律はないのでしょうか。

実は、公職選挙法では選挙ポスターに他の候補者を誹謗中傷したり、虚偽の事実を掲載したりすることは禁じられていますが、選挙に当選することを目的としたポスター以外を禁止する規定はありません。今回の騒動は、まさにその“選挙制度の穴”をついたものと言えるでしょう。

結び

「法律に書いていないからやってもいい」などということを言っていると、次第にどんどんと法律や決まり事で縛らなければならなくなります。そうなると必然的に堅苦しい社会になっていくのではないでしょうか。

7月7日の選挙結果がどうなるは分かりませんが、一有権者として良識ある行動を取りたいものです。


中小企業融資「事業性融資推進法」の解説


金融庁のデータから

2024年6月25日のブログで、企業融資の仕組みとして新たに成立した事業性融資推進法(以下、「新法」とする)について触れました。

新法2回目の今回は新法の概要について公開されている金融庁のデータから、紹介します。

 

新法の目的

新法は、事業全体を対象とした担保権を創設することで、不動産を目的とする担保権や個人保証に依存した金融機関の融資慣行を時代と流れに合うように是正し、企業の運転資金調達の円滑化を図ることを主な目的としています。端的にいえば、従来の融資判断の基準であった担保の在り方に新しい担保の考え方が加わったと解釈すれば分かり易いです。

今まで金融機関融資は①不動産などの固定資産の担保、②決算書の内容、③個人保証に頼っていましたが、新法では、新しく無形固定資産(有形固定資産)を含む「総財産」=企業の事業全体を評価して、担保になるといった制度です。それが「企業価値担保」です。

 

「企業価値担保」という仕組みが誕生

企業価値担保の目的は、将来キャッシュフローを含む「総財産」とされました。これは新しい概念です。担保を設定するときには事業(≒企業)の一体を担保とすることができるようになりました。従来から担保の対象となる土地や建物に加えて、ノウハウ・知的財産権等を含む無形資産も担保の対象とできるため、有形資産を持たないスタートアップ企業も金融機関から融資を受けることが容易になります。さらに”のれん”も担保目的財産に含まれます。(下表参照)

企業価値担保の範囲.jpg

 

企業価値担保権の設定当事者

企業価値担保権の当事者となるのは借り手(債務者・設定者)、貸し手(被担保債権者)、担保権者の三者となります。(下表参照)

借り手となるのは会社法上の株式会社・持分会社です。企業価値担保権は自己の債務を担保するためにのみ設定可能であり、他者の債務を担保するために設定することはできません。

他方、貸し手については、法律上、特段の制限は設けられていません。

また担保権者となることができるのは、新法で新設された「企業価値担保権信託会社」とされています。

企業価値担保権の設定当事者.jpg

 

(金融庁資料より当社作成)

 

担保権設定の枠組み

企業価値担保権を設定するには、借り手と担保権者の間で企業価値担保権信託契約を締結しなければなりません。(下図参照)この企業価値担保権信託契約に係る業務を行うことができるのが、企業価値担保権信託会社です。企業価値担保権信託会社になるには内閣総理大臣の免許が必要であり、指定後は内閣総理大臣の監督に属することになります。

 

<企業価値担保権設定の構図>

企業価値担保権設定イメージ.jpg

 

                               (金融庁資料より当社作成)

 

個人保証

企業価値担保権は経営者の個人保証に依存した融資慣行を是正することを1つの目的としています。そのため新法では、企業価値担保権が担保する債務を保証する保証人が法人ではない保証契約や、質権・抵当権・その他担保権で設定者が法人ではなく、生活の本拠として使用している自宅不動産や生活に利用している資産を対象としている契約などに対しては、権利行使ができないと規定されています。つまり個人資産は守られる仕組みです。ただし、借り手の企業が粉飾など貸し手に虚偽の報告をした場合にはその限りではないとされています。

 

担保の実行

借り手(債務者)が期限の到来にもかかわらず弁済を行わない場合には、担保権者(企業価値担保権信託会社)により、企業価値担保権の実行などの措置がとられます。

主な流れは下記のような手順で進みます。(下図参照)

A:担保権の実行手続開始

①担保権者が裁判所に申立てを行う。②裁判所は管財人を選任する。③管財人が事業の経営権や財産の処分権を得る。この時に管財人は可能な限り事業の継続価値を維持できるよう努めることになる。

 

B:事業譲渡:管財人は裁判所の許可を得て担保目的財産の換価を行う。

 
原則として、企業価値担保権の換価は事業を一体として維持・継続しながら、スポンサーに事業譲渡することが想定されている。

 
事業を譲渡する際に、裁判所の許可が必要。

 

C:配当

 
管財人が事業譲渡の対価から貸し手の貸付債権に対して配当を行う。

 
一般債権者等のために、事業譲渡の対価の一部を確保

配当まで終了すれば、裁判所が実行手続の終了を決定し、企業価値担保権は消滅する。

企業価値担保の実行手順.jpg

 

 

(金融庁「事業性融資の推進等に関する法律案
説明資料」より抜粋)


事業性融資を推進する支援体制

新法では、企業価値担保権の利用の促進・支援を行う機関として、主務大臣によって認定される「認定事業性融資推進支援機関」が規定されています。認定事業性融資推進支援機関(以下、支援機関)は借り手となる事業者や貸し手となる金融機関と契約を締結して、それぞれに指導や助言を行います。(下図参照)他にも、企業価値担保権の利用に関する啓発活動や調査・研究・普及に努めることとされています。

事業性融資を推進する新たな支援体制.jpgのサムネール画像

(金融庁「事業性融資の推進等に関する法律案
説明資料」より抜粋)

 

今後の展望

新法は公布の日から 2 6 カ月を超えない時期に施行されます。無形資産にも注目した企業価値担保権はスタートアップ等に対する新たな資金供給手段として活用されることが期待されています。

またスタートアップに限らず、固定資産を所有しない企業の経営者の方々にも、当該融資は新たな可能性をもっています。当局や金融機関の動きをしっかりとキャッチし、自社の成長性、収益性を語れるよう磨き上げていきましょう。

 

2024.06.25 中小企業融資 新法「事業性融資推進法」成立

 

 

中小企業融資 新法「事業性融資推進法」成立

国会議事堂.jpg 

 

「個人保証に頼らない」 新興融資へ120年ぶり新担保法案

令和6年6月7日、企業の技術力や成長性といった事業価値を担保に融資ができるようになる新法「事業性融資推進法」が成立しました。同法は、担保登記システムなどの関連する法律の更改を経て2年半以内に施行されます。最大のポイントは、企業の持つ事業価値全体に担保権を設定できる「企業価値担保権」を新設したことです。これは実に約120年ぶりに融資に関わる法律上の新たな担保権が生まれたことになります。

資金調達の多様化


一般的に銀行など金融機関が企業に融資する場合、返済されないリスクに備えて担保や保証をとります。経営者個人の資産が対象の経営者保証を利用したり、企業が持つ不動産を担保にしたりすることが一般的です。また在庫や売掛債権など「動産担保」と呼ぶものも登記することで担保になります。

 

新法.jpg

これらの担保は企業が傾いたときに企業活動に欠かせない事業所や生産設備のある工場を失いかねず、企業再生の足かせになって、再建が出来ない主な要因になっていました。また、新規のスタートアップ企業などは担保提供として差し出せる手持ちの資産が少なく、金融機関からの新規の融資を受けにくいという課題がありました。

新しい概念の企業価値担保権を使えば、担保を持たないスタートアップ企業でも運転資金を調達する道が開けました。金融機関による経営者の個人保証原則が緩和され、金融機関融資のあり方が抜本的に変わる可能性も秘めています。

 

金融機関の姿勢

問題は、金融機関がこの新たな仕組みをどこまで活用できるか。全資産を担保にとるため、管理のためのコストが高くなり、その分貸出金利が高くなるという可能性も出てきます。

 
みずほ三井住友.jpgのサムネール画像

 

みずほフィナンシャルグループは部門ごとにどのような活用が可能かアイデア会議を開きました。受託者が担保権の管理や保全を行う担保権信託など、類似の手法をみずほ信託銀行が手がけています。

三井住友銀行は外部講師を招き、行内で勉強会を開催しました。実務上の論点を洗い出すなど準備を進めているようです。

 

 

現実的な課題

金融機関にとっては事業の目利き力を見極められるかという課題が残ります。

地銀や信用金庫の多くが融資する際に使うのは、企業の貸借対照表や損益計算書、調査会社の評価を機械処理にかけ、評点を出して債務者区分する方法が一般的です。

事業性融資推進法での企業価値担保権が導入されれば企業のノウハウや技術力、将来性など財務諸表に表れない将来の価値を行員が見極めて評価する必要があります。金融業界では特に将来キャッシュフロー(CF)の現在価値をはかるディスカウントキャッシュフロー法(DCF法※)がよく使われますが、地銀や信用金庫などではなじみは薄く、どこまで対応できるのかは今のところ未知数と言えます。先ずはメガ銀行の動きをみてから、というのが地銀や信用金庫など実態でしょう。

 

※ディスカウントキャッシュフロー法(Discount Cash FlowDCF法)

企業価値評価の代表的な算出方法の一つ。企業が生み出すキャッシュフローに注目して企業価値を算出する方法であり、具体的にはフリーキャッシュフローを現在価値に割り引くことで企業価値を算出します。

簡易例)金利3%、1年後の100万円の現在価値をDCF法で計算すると

    100万円÷(1+0.03)≒97874円  現在価値は97874

 

 

バスに乗り遅れるな

このように金融行政も大きく動き出しています。新法の施行は冒頭ご紹介したように、担保の登記システム更改などを経て2年半以内に施行されます。

まだ先の話のようですが、2年半以内はアッという間に時は過ぎます。

企業価値を高めるためには何が必要か。

自社の強みは何か、収益の源泉は何かといった洗い出しや、将来価値を現在価値に割り引く”ディスカウントキャッシュフロー”といった考え方も理解しておく必要があるといえるのではないでしょうか。

 

これからの中小企業

新法施行で金融機関担保の考え方に新しい概念が入ると、企業経営の考え方も変わってきます。すでに優良企業が不動産を資産として取得する時代は終わりを迎えつつあります。金融行政の通達や情報をいち早く取得して、これからの経営に活かす時代がすぐそばまで来ています。経営者はアンテナを上げて情報収集に邁進しましょう。

 

 

関連記事:

2024.06.09  社会保険料滞納事業者への新たな支援措置

2024.01.15  中小企業を支援、令和6年度新税制

 

◆二十四節気◆令和6年(2024)6月21日「夏至(げし)」です。◆

 
◆二十四節気◆令和6年(2024)6月21日「夏至(げし)」です。◆

6月21日5時51分「夏至」です。旧暦5月、午の月の中気で、新暦6月21~22日頃。

天文学的には太陽が黄経90度の点を通過するときをいいます。太陽は赤道から最も北に離れ、北半球では南中高度が最も高くなります。この日、北半球では昼が最も長くなり、反対に夜が最も短くなります。

夏至は、夏季の真ん中にあり、ほとんどは梅雨の真っ盛りで、シトシト長雨が続きます。農家では田植えが繁忙を極めます。道端では菖蒲が咲き始め、半夏(はんげ=からすびしゃく)が葉を広げます。

◆◆七十二候◆◆

◆初候「乃東枯」(なつかれくさ かるる)
夏枯草(ウツボグサ)が枯れる
◆次候「菖蒲華」(あやめ はなさく)
あやめの花が咲く(時期的に「ハナショウブ」を指すのではないかといわれる)
◆末候「半夏生」(はんげ しょうず)
カラスビシャク(烏柄杓)が生える

暦便覧」には「陽熱至極し、また日の長きのいたりなるを以てなり」と記されています。しかし実際には梅雨の真っ只中なので、昼は長くても日照時間は冬よりも短いことが多いようです。

夏至線は北回帰線ともいい、北緯23度27分を走る線のことです。北上してきた太陽は、夏至の日にこの線の真上を通過し、以後再び南下します。

◇天文学的にみる「昼」とは◇

地球は地軸を軌道面と垂直な方向から約23.4度傾いて、太陽のまわりを自転しながら公転しています。太陽は、天の赤道から約23.4度傾いた黄道上を1年かけて1周するように見え、太陽の赤緯が変化します。夏至の頃、北半球では昼が最も長くなり、南半球では最も昼が短くなります。冬至の頃には、この逆です。なので、日本が冬至の日は、南半球は夏至ということになります。

昼と夜の長さの変化は、高緯度地域になるほど大きくなり、太陽がまったく沈まず一日中昼となる「白夜(びゃくや)」と、太陽がまったく昇らない一日中夜となる「極夜(きょくや)」が生じます。
冬至の日は、北極圏全域で極夜となり、南極圏全域で白夜となります。ちなみに、赤道では、昼夜の長さはほとんど変化しません。

また、日の出、日の入りの定義が「太陽の上端が地平線または水平線に重なった瞬間」であること、さらに地平線や水平線付近では、大気の影響で「太陽が実際よりも上」に見えることから、春分・秋分の日でも、昼と夜の長さは等しくならず、昼が少しだけ長くなります。

日の入りの最も遅いのは夏至から7日後で、最も早いのは冬至の15日前になります。

◆◆夏至の頃の花◆◆

ザクロ(石榴、柘榴、若榴) ザクロ科 ザクロ属、落葉小高木、果実のこと。原産地は、西南アジアや南ヨーロッパ、カルタゴなど北アフリカなどはっきりしません。庭木などの観賞用ほか、果実は食用にもなります。

古くエジプトからギリシア時代には、ヨーロッパに広く伝わったとされます。東方へは、武帝の頃、紀元前2世紀の伝来。日本には延長元年(923)に中国から渡来しました。

果実は食べられて、生食もできます。果汁をジュースにしたり清涼飲料水の原料とするほか、料理などに用いられます。

花言葉:優美、円熟した優美、優雅な美しさ

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

6月下旬、二十四節気「夏至」の頃は「梅雨」の最中です。7月に入り梅雨が明ければ本格的な夏です。
体調を崩しいやすい季節です。これから暑い夏がやってきます。体調管理にはくれぐれもご注意ください。
筆者敬白


5月倒産件数 1000件超

 

物価上昇・人手不足で10年以上ぶりの高水準

帝国データバンク(TDB)が10日発表した5月の倒産件数は、前年同月比46・4%増の1016件で、25カ月連続で前年同月を超えました。倒産が1000件を超えるのは12年ぶりで、前年同月より322件多く、増加数はリーマン・ショック直後の20089月(337件増)に次ぐ2番目の多さでした。

円安、資源高による物価上昇や人手不足などが影響したものと思われます。また実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)利用後の月の倒産は最多でした。負債総額は同54・9%減の1260億9700万円となりました。

 
倒産件数と負債総額.png
件数・負債総額の推移 0617.pngのサムネール画像
 

                               帝国データバンク

 

業種別では全7業種で前年同月を上回る

業種別にみると、全7業種で前年同月を上回りました。『サービス業』(前年同月159件→244件、53.5%増)が最多、『小売業』(同150件→224件、49.3%増)、『建設業』(同136件→190件、39.7%増)が続きました。『サービス業』は2009年6月(242件)を超え、2000年以降で最多。『運輸・通信業』(同27件→54件、100.0%増)は前年同月から倍増となり、2012年11月(50件)以来約11年6カ月ぶりの50件台となりました。

さらに業種を細かくみると、『小売業』では「飲食店」(前年同月71件→89件)で増加しました。『運輸・通信業』では、ドライバー不足などに直面している「道路貨物運送」(同13件→45件)が3倍超、2000年以降で過去最多となりました。『サービス業』では、ソフトウェア開発などの「広告・調査・情報サービス」(同45件→70件)が大幅に増加しました。

業種別.png

倒産の主な要因をみると

主因別にみると、「販売不振」が823件(前年同月549件、49.9%増)で最も多く、全体の81.0%(対前年同月1.9ポイント増)を占めました。内訳を業種別にみると、「小売業」(前年同月131件→195件)が最も多く、「サービス業」(同131件→193件)が続きました。

『不況型倒産』の合計は843件(同563件、49.7%増)で、25カ月連続で前年同月を上回り、増加期間は2000年以降で最長となりました。

 

注目の倒産動向

今回2024年5月の調査結果における注目ポイントは下記の3点があります。

1.   農業関連業の倒産増2023年度は過去最多:

肥料価格や原材料高を背景に急増

 

2.   ゼロゼロ(コロナ)融資後倒産:

2024年5月は78件発生2024年3月に次ぐ2番目の高水準

「ゼロゼロ(コロナ)融資後倒産」は、2024年5月に78件(前年同月55件、41.8%増)発生し、過去最多だった2024年3月(82件)に次ぐ2番目の高水準となりました。「不良債権(焦げ付き)」に相当するコロナ融資喪失総額は推計で約902億1800万円にのぼり、国民一人あたり750円超の負担が発生している計算になります。

 

3.   人手不足倒産:2024年5月は31件発生で過去最多ペース

 

「人手不足倒産」は、2024年5月に31件(前年同月15件、106.7%増)発生し、前年同月から倍増しました。2024年1-5月累計は149件と、前年同期(87件)を大幅に上回り、過去最多ペースで推移しています。従業員や経営幹部などの退職・離職が直接・間接的に起因した「従業員退職型」の倒産は10件発生し、前年同月(3件)の3倍超となりました。

 

今後の備え:アフターコロナで二極化が進む

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月末をもって、新型コロナ関連の資金繰り支援策が終了し、7月以降、政府は一連の施策をコロナ禍前の支援水準に戻すとともに、事業者の経営改善・再生支援へと本格的に軸足を移していきます。

コロナ禍を乗り越え、回復基調にある企業と、まだまだ思うように回復できない企業との2極化が進むものと思われます。

信用保証協会、中小企業活性化協議会、政府系および民間の金融機関などによる支援が強化されるなかで、こうした支援の手からこぼれ落ちることがないように、自社の強みや課題を明確に把握し回復へのビジョンを描けるように心がけましょう。

 

関連記事:

2024.03.10 今年もまだまだ続く人手不足


社会保険料滞納事業者への新たな支援措置

 

 

あらたな仕組みがはじまる

前回ブログでは、「急増する年金機構による差し押さえ」と題して社会保険料の滞納事業者への差し押さえの現況についてお知らせしました。

社保倒産が増えるなか、当局の動きにも変化の動きが出てきましたのでお知らせしたいと思います。

 

日本経済新聞によると、中小企業庁と金融庁は6月にも、事業再生の見込みがあるものの、社会保険料や税金の滞納が再生の足かせになっている事業者の支援に乗り出すと報じられました。

具体的には、再生の見込みが高い事業者の情報を厚生労働省や国税庁と共有する仕組みをつくり、分割納付といった猶予措置の検討を促すというものです。

 
社保を払えず倒産する企業が増加.jpg

 

今後の中小企業向け資金繰り支援について

また経済産業省は、令和667日、財務省、金融庁と同時に今後の中小企業向け資金繰り支援について公表するとともに、関係省庁とともに、官民金融機関等に対しコロナ資金繰り支援策の転換を踏まえた事業者支援の徹底等を要請しました。

参照 経済産業省:今後の中小企業向け資金繰り支援について公表します

     財務省:コロナ資金繰り支援策の転換を踏まえた事業者支援の徹底等について

   金融庁:コロナ資金繰り支援策の転換を踏まえた事業者支援の徹底等について

 

 

この施策の中心となる考え方として、「コロナ禍の支援」から「コロナ前の水準」に戻すことが明記されています。つまり支援の軸足が、もはや緊急避難的な支援から、経営改善・再生支援に重点を置いた資金繰り支援へと大きく変更されたと言えます。

 

公租公課の確実な納付と事業再生の両立

ここでは「事業再生情報ネットワークを活用した支援(公租公課の確実な納付と事業再生の両立)」というスキームが公表されています。

先の日経新聞で報じられたあらたな仕組みとは、この「事業再生情報ネットワーク」のことと思われます。  

参照 事業再生情報ネットワークの運用開始(PDF形式:287KB

 

l  資金繰り支援はコロナ前の水準に戻していく一方で、関係省庁が連携して、再生支援を強化していくべく、本年 3月 の「再生支援の総合的対策」を踏まえて、事業再生情報ネットワークの運用を6月から開始。

l  再生可能性の高い中小企業の情報(例:再生支援の見込み、金融支援による財務改善見込み等)について、中小企
業活性化協議会や金融庁に設置する相談窓口より関係省庁を通じて、公租公課の徴収現場(年金事務所、税 務署等)や金融機関等に共有することで、公租公課の適正な納付計画の策定、関係機関による処理方針や支
援の判断・決定に資する仕組みを構築し、公租公課の確実な納付と事業再生の両立を目指す。

 

事業再生情報ネットワーク.png
(経済産業省 事業再生情報ネットワークの運用開始 より抜粋)
 

滞納事業者に求められること

事業再生情報ネットワークの運用が開始されたからと言って、必ずしも納付が猶予されるとは限りません。冒頭でご紹介したように当局の姿勢はあくまでコロナ禍の支援ではなく、コロナ後を向いています。コロナ前の正常な状態へ戻すための再生支援です。この視点をしっかりと理解して考えると、経営者の方に必要な今後の心構えは、

 

    • 納付に対する真摯な姿勢
    •    事業再生に向けた論理的な計画

 

といえるのではないでしょうか。

 

 

関連記事:

2024.01.25  「公租公課倒産」の動向

2024.05.31 急増する年金機構による差し押さえ

 

 

◆二十四節気◆令和6年(2024)6月5日「芒種(ぼうしゅ)」です◆

◆二十四節気◆令和6年(2024)6月5日「芒種(ぼうしゅ)」です◆

6月6日7時18分「芒種」です。旧暦5月、午(うま)の月の正節で新暦6月5~6日頃。天文学的には太陽が黄経75度の点を通過するときをいいます。

芒種(ぼうしゅ)とは、稲や麦など「芒(のぎ)」〔※〕のある穀物を植え付ける季節の意です。芒の付いた実とは「もみ」を指します。梅雨入り前、いよいよ田植えの時期です。雨が降り続き、農家は田植えの準備などで多忙を極めます。

芒種のおよそ5日後が「入梅」となります。梅の実が熟する頃。雨が降って、カビが生える、うっとうしい季節でもあります。カマキリや蛍が現れ始め、梅の実が黄ばみ始めます。

◇◇◇五月雨(さみだれ)◇◇◇
陰暦5月(現在の6月)に降る雨で梅雨のことを指していました。すなわち日が差さないほど厚い曇が垂れ込めている状態の雲を「五月雨雲」と呼んで、曇天の代名詞でした。

◇◇◇五月晴れ(さつきばれ)◇◇◇
陰暦(旧暦)では「五月晴れ」は、曇天の中のほんの少しのぞいた青空を指ました。それが明治3年(1870)からの新暦5月は小満芒種のいい気候が続く時期で、いつの間にか「五月晴れ」は雲ひとつない晴天の意味に変化しました。改暦によって暦の解釈が変わったケースです。

◆◆「七十二侯」◆◆

◆初候「螳螂生」(とうろう しょうず):螳螂が生まれ出る時節。
◇蟷螂(とうろう)=カマキリ。昆虫綱・カマキリ目(蟷螂目、Mantodea)に分類される昆虫の総称。前脚が鎌状に変化し、他の小動物を捕食する肉食性の昆虫。
◆次候「腐草為蛍」(ふそう ほたる と なる:腐った草が蒸れ蛍になる。
◇腐った草が蒸れて蛍となる時節。この頃、腐った草などの下から、蛹(さなぎ)から孵化した蛍が夕闇を知り光を発し始めます。腐草(ふそう)=腐った草。
◆末候「梅子黄」(うめの み きなり):梅の実が黄ばんで熟す時節。
◇梅子(ばいし)=梅の実。

◆◆「6月の花」◆◆

「紫陽花(あじさい)」アジサイ属 雪の下科
学名:Hydrangea(ハイドランジア)水の器 語源:ギリシャ語のhydro(水)と
angeion(容器)開花時期:6月1日~7月15日頃。「あじさい」は、青い花が集まって咲く「あずさい」が変化したもの。「あず(集)+さあい(真藍)」

「紫陽花」は、唐の詩人・白居易〔※〕が命名した別の紫色の花のことで、あじさいの花のことではなかったのですが、平安時代の学者が「あじさい」にこの漢字を当て、その誤用が広まってしまったのだそう。中国では、「八仙花」「綉球花」などと呼ばれます。

日当たりと水はけの良い肥えた土を好みます。花の色は、紫・ピンク・青・白など。土壌が酸性なら青味が強く、アルカリ性なら赤味が強くなります。この色の付いている部分は実は「ガク」で、花は小さな点のようにガクに付いています。日本特有の花木で、西洋アジサイは江戸末期に長崎のオランダ商館の医師シーボルトらがヨーロッパに持ち帰って改良した品種の逆輸入品種です。

花言葉「辛抱強い愛情」「元気な女性優しい心」「謙虚」など。北鎌倉の「明月院」〔※〕は、境内に多くのあじさいが植えられ「あじさい寺」として有名。

 

 

※芒(のぎ・はしか):稲や麦などの植物で、花の外側の穎(えい)の先端にある針状の突起。「禾」とも書く。

※白居易(はくきょい):中国、唐代の詩人。字(あざな)は楽天。本籍は太原(たいげん)、生地は新鄭(しんてい)。地方官吏の次男として誕生。口もきけぬ幼時、すでに「之」と「無」との字を弁別し、5歳のころから作詩を学び、16歳で早くも人を驚かす詩才をひらめかした。

※鎌倉明月院(かまくら めいげついん):通称「あじさい寺」は平治元年(1159)平治の乱で戦死した首藤(山ノ内)俊通の供養として、息子の經俊が明月庵を建てたのがはじまり。神奈川県鎌倉市山ノ内189 ◇JR北鎌倉駅より徒歩10分

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

芒種から数えて5日後の6月10~11日頃が暦の上での入梅です。
例年だと小満(5月21日頃)から芒種(6月6日頃)を経て入梅(6月11日頃)までは気候もよく過ごしやすい日が続きますが、近年、線状降水帯やゲリラ豪雨による水害が発生しています。
ともあれ暦の上では入梅のあとは「夏至」。夏本番です。

梅雨時は食品の傷みに注意です。学校給食などで食中毒も出ます。食肉など食品関係の方は注意を要する時期です。
読者の皆様お体ご自愛専一の程
筆者敬白


急増する年金機構による差し押さえ