JR九州:平成29年3月期決算、経常利益535億円過去最高益の見込み/悲願の今期上場を視野

前期比67%増で過去最高の見通し

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JR九州(九州旅客鉄道(株):福岡市博多区 唐池恒二会長)は、今期、平成29(2017)年3月期の経常利益の見通しを発表しました。
熊本地震の影響必至とみられていましたが、ふたを開ければ、前期比67%増の535億円で、過去最高。念願だった今期中の上場へ向け好材料です。
念願の上場が実現すれば、昭和62(1987)年の国鉄分割民営化以来、JR東日本、JR東海、JR西日本に次いで4番目のJRグループでの上場になります。

熊本地震の影響は約175億円を計上
JR九州によると、地震の影響額は全体で約175億円、鉄道事業で約140億円でした。鉄道関連設備の修復費は、約80億円。運転見合わせなど本体の鉄道運輸収入の減収額は、約60億円。
新幹線は全線復旧しましたが、運行本数がまだ万全ではないほか、在来線では豊肥線の一部区間が土砂災害に巻き込まれたまま。当然のように、業績悪化を懸念する声が出ていました。
熊本地震の影響でIPOに陰り?
なぜ、最高益が可能になったのか――。
熊本地震影響額としての約175億円を計上しながら、前期末に民営化時に国から受けた3877億円の「経営安定基金」を取り崩しました。
これにより、九州新幹線の設備を保有する「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」からの貸付料2205億円を一括で前払いし、さらに残金のうちから800億円を借入金の返済に充てました。

臨機応変な対応は信頼を高めることも
基金を取り崩せば、その運用益を赤字の鉄道事業に回せなくなりますが、鉄道事業の資産価値も目減りするため、債務の圧縮が可能と判断しました。
今回の決算対策は株式上場に向けて準備計画していました。熊本地震の窮地にあってのJR九州の明るい決算見通しは、企業イメージや利用者らの信頼性を大幅に高め、熊本地震からの復興を更に早めるでしょう。
[2016.06.04]

JRグループ上場企業:
JR東日本/東証1部 9020
JR西日本/東証1部 9021
JR東海/東証1部 9022
JR九州/上場準備中


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