ホンダの歩行を助ける装置「歩行アシスト」、11月からリース販売開始。日本の先端技術と福祉が融合する社会がさらに身近に。

装着して歩行訓練を行うことでリハビリが進む

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ホンダが11月から、高齢者や、脳卒中などで障害を負った人の歩行を助ける装置「歩行アシスト」のリース販売を始めます。医療機関やリハビリテーション施設、介護施設などが対象です。同社が開発した二足歩行ロボット「ASIMO(アシモ)」の安定的に歩く技術がベースになりました。同じ分野で先行するベンチャー企業「サイバーダイン」(茨城県つくば市)の「HAL(ハル)」も好評で、日本の先端技術と福祉が融合する社会が、いよいよ身近になってきました。
 
ホンダの「歩行アシスト」は、装置を腰と太ももに巻くように装着します。利用者が歩こうとすると、内蔵センサーが動く足の角度をとらえ、モーターが力の強弱を調整しながら太もも部分を動かし、歩行を誘導します。重さは約3キロ。1回の充電で約1時間稼働。障害の程度に応じ、股関節などの動きを調整する三つの訓練パターンが選べます。医師や理学療法士らの指導の下、歩行訓練を繰り返すことで、リハビリが進み、歩く姿勢が回復します。2013年から全国約50の病院などで先行使用され、機能の最適化を進めてきました。ホンダは、1台あたり月4万5000円で、3年のリース契約、年450台の販売を目指しています。
 
HALは全国約170の医療機関などに導入済み
 「HAL」は、体を動かす時に脳から筋肉に伝わる微弱な電気信号を検知し、歩行や立ち座りの動作を助ける装着型ロボットです。下半身用のほか、ひじ、膝の動きに特化したタイプもあります。欧州で13年、医療機器の認証を取得。日本でも今年3月、医療機器の承認申請が行われました。すでに全国約170の医療機関、介護施設に導入され、大学病院との共同研究も盛んです。こうした技術は、日本が世界の最先端を走っており、新産業としても期待されます。
 
 自力で歩けるが、長時間の歩行は困難な人。脳卒中などでマヒが残り、リハビリ中の人……。超高齢社会を迎え、歩行にサポートが必要な人は激増しています。偏見を持たず、どんどんチャレンジしてみるべきでしょう。
[2015.9.2]

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