新設住宅着工戸数、3年ぶりに減少!首都圏、地方の住宅格差は拡大!?

「持家」だけが全国的に減少
国土交通省は1月31日、平成29年の新設住宅着工戸数が前年から0.3%減少し、96万4,641戸だったことを発表。「賃貸」と「分譲住宅」は増加したものの、「持家」が全国的に落ち込み、全体を押し下げました。新設住宅着工戸数の減少は3年ぶりとなります。
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平成20年のリーマン・ショック以降では平成25年の98万25戸、28年の96万7,237戸の次いで3番目の水準となりました。
同日に発表された「新築に関する住宅投資予定額の推計」でも、平成29年の住宅投資予定額は14兆9,000億円で前年から1.4%増加しましたが、「持家」だけが前年から2.7%減少し6兆5,000億円に留まりました。
関連産業に経済波及効果が高い新設着工
新設住宅着工数とは、国土交通省によると床面積が10平方メートル以上の住宅の新規での着工数であり、同省では毎月公表しています。この新たに作られる住宅は、関連する建設や建材など、設備や備品が数多く、関連産業の裾野が広く日本経済への影響も大きくなります。
また、新たな住宅に入居するに当たり、同時に家具や家電製品、自動車なども購入する場合が多く、国内の経済への影響は非常に大きく、景気や住宅ローンの金利などにも影響があり、景気動向の先行指標とも使用され、GDP(Gross Domestic Product:国内総生産)を変動させる要因ともなっています。
「持家」か「賃貸」か、人口減少が決め手
新設住宅着工戸数の内訳をみると、「分譲住宅」のうち、一戸建てが前年から3.3%増加し13万8,189戸と全体を牽引。一方、「持家」は28万4,283戸と同2.7%減少し足を引っ張った構図となりました。
日本は昭和の時代、高度経済成長期に「夢のマイホーム」と新築一戸建てで家族とともに生活するのがこれまでの願望でありましたが、「持家」か「賃貸」かを選ぶ選択は数十年前からの悩みのタネでした。
ただ、このような選択の悩みにピリオドを打つのが日本人の人口減少で、平成29年の出生数は100万人を初めて割り、寿命も世界的にも伸び、超少子化、高齢化社会であると考えられます。特に、地方では過疎化が進み、空き家の増加に歯止めが効かないのが実情です。
首都圏への人口集約、地方との格差は拡大?
2020年には、東京オリンピック・パラリンピックの開催が決まり、首都圏を中心に昨年から地価は上昇傾向になる一方、地方は全く逆の方向に進み、首都圏への人口集約増加など格差がより大きくなってきており、安倍政権の目指す「地方創生」にはなかなか届かない状況となっています。
相続税対策から「賃貸」も低金利を味方に地方でも大きく伸びましたが、人口減少には叶うわけではなく、首都圏の「賃貸」でも空室が目立つようになってきています。
日本の人口減少から見ると、余裕ある中古マンションと、新築豪華なマンションの価格も逆転する可能性も出てきそうな状況です。
[2018.2.5]

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