外食倒産:平成24年は685件「3件の減」とはいえ過去2番目の高水準!/個人・零細業者は更に増加が懸念

外食倒産「件数減少」も過去2番目の多さ:帝国データバンク
帝国データバンクは2月26日、「外食産業の倒産動向調査」を発表しました。これによると、平成24年の外食倒産件数は前年比3件減の685件で、2年ぶりに減少しました。
ただし、減少とはいえ楽観視はできません。前年、23年は東日本大震災後の自粛の流れを受け、比較可能な平成12年以降で最多となりました。昨年はこれに次ぐ高水準で、外食産業の厳しさを反映しています。負債総額は506億円4,400万円で、前年同期より23.4%増加しました。
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「芸能人御用達」の高級店も破産
負債規模別に見ると、トップが「5,000万円未満」の532件(77.7%)、次が「5,000万円~1億円未満」の79件(11.5%)となり、これらを合わせると負債1億円以下の倒産が全体の89.2%を占めます。「50~100億円未満」の倒産は1件で、平成22年以来2年ぶり。「100億円以上」は21年以降4年連続で発生しませんでした。
負債額のトップは、東京・六本木などにステーキハウス「ハマ」を展開していた株式会社清(東京都港区六本木7‐3‐8/代表:高橋喜子氏)の74億円。「ハマ」は「芸能人御用達」としてメディアに登場することも多くあった高級店です。バブル時の不動産投資の失敗により休眠状態にありましたが、2月に破産手続きの開始決定を受けました。
競争激化、原材料高騰で苦境に/倒産8割超が個人・零細業者
業態別に見ると、「居酒屋」が196件(前年比1件増)で、全体の28.6%を占めました。次いで、「一般飲食店、食堂」が138件(4件増)、中華料理店が102件(5件増)など。倒産原因別では、売り上げ不振を主因とする「不況型」が87.4%と最多です。
景気低迷に加え、コンビニエンスストアや通販の台頭による弁当や総菜など中食需要が高まったことにより、外食産業は苦戦を強いられています。原材料費の高騰などによる負担も大きく、低価格商品を投入する大手チェーンに客足を奪われた個人事業の店舗を中心に倒産件数が増えました。
資本金別では、「個人」が 269件(39.3%)、「1000万円未満」が299件(43.6%)と、零細業者が全体の8割以上です。今後も、円安による原材料高騰や中食などとの競争激化の影響で、個人事業主を中心に倒産件数はさらに増加することが懸念されます。
崎陽軒がサンドイッチ専門店オープン!
株式会社崎陽軒(横浜市西区高島2‐12‐6/取締役社長:野並直文氏)は、新事業としてファストフード事業に乗り出します。横浜駅直結の商業施設「横浜ベイクォーター」にサンドイッチ専門店「RIGHTEOUS(ライチャス)」をオープン予定とのことです。
神奈川県民のソウルフードとの呼び声も高い「シウマイ」でお馴染みの同社ですが、新しい顧客開拓のため、4月にオープンする店舗は「崎陽軒」の名はあえて外されました。「RIGHTEOUS」は英語で「公正な・高潔な」という意味ですが、俗語では「すごい!最高!」という意味が含まれているそうで、外食産業の停滞ムードを盛り上げてくれることを期待します。
[2013.3.5]

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