日銀・金融緩和で不動産市場に追い風!REIT指数1000台回復で地価下げ止まり感

2月、日銀追加緩和効果:REIT指数、上昇率18%

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REIT(Real Estate Investment Trust:上場不動産投資信託)の値動きを示す東証REIT指数は4月2日、終値で約8ケ月ぶりに1,000台に回復しました。今年2月14日、日銀による追加緩和を機に上昇率は18%に達し、指数を押し上げた結果となりました。
REITは、不動産を中心に運用を行う投資信託で、不動産を証券化した金融商品です。この中で日本の投資法人や投資信託を総称してJ-REITと呼ばれています。東証REIT指数は、東証に上場するREITの値動きに分配金を反映させ表す指数となります。
日銀REIT買入れ資金:500億円から1,000億円への引き上げ効果
少ない資金で不動産市場に投資できるREITは、平成20年のリーマン・ショックによる世界的金融危機の影響で低迷を続けていました。リーマン・ショック前の平成19年5月、東証REIT指数は2,600台まで高騰し、分配金利回りも高く反映されたものの、ここ数年は不安定な状況が続いてきました。
平成22年12月に、包括的金融緩和策で日銀は初めてREITの買入れを実施し、個人投資家など投資意欲は促されました。日銀は、昨年6月まで500億円のREIT買入れを1,000億円に引き上げ不動産市場の安定、活性化を目指し、その効果がようやく表れ始めました。
REITへ個人投資家、投資意欲回復!1ケ月で9%増加
日銀は、REIT買入れ基金を今年1,100億円に設定しており、現時点の残高は700億円強。今後の買入れ期待など投資家への投資意欲促進、安心感を誘っています。REIT市場は、株高や円高緩和などとの相乗効果で投資家心理を改善し、指数を下支えしました。
首都圏では、オフィス空室率の上昇から投資家などこれまでオフィス系REITを敬遠してきました。下げ幅は縮小傾向にあり、株価に相当する投資口価格の上昇率上位にはオフィス系REITが目立ってきています。さらに海外投資家や地銀の投資も上昇しており、個人投資家では3月末の資産残高は7,194億円と2月末から1ケ月で9%増加しました。
REIT市場:4年半ぶりにIPO、年内には国内最大級REITも上場
4月下旬には、ケネディクス・レジデンシャル投資法人がREIT市場に4年半ぶりにIPO(Initial Public Offering:新規株式公開)が予定され、年内にはダイワハウス工業やシンガポールの政府投資公社・グローバル・ロジスティック・プロパティーズが資金調達規模で国内最大級のREITが上場される予定です。
投資マネーがREIT市場に集まり。日銀の追加金融緩和など市場に活況が戻りつつあります。不動産価格の一部下げ止まり感もあるなか、地価下げ止まりも近くなってきました。
[2012.4.6]

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