「ものづくり日本」金型生産が復活!自動車産業の変革に対応

ガソリンから電気、水素でモーターを回す時代へ
金型業界の主品目であった自動車業界は、ガソリンやディーゼルエンジンから、EV(Electric Vehicle:電気自動車)やFCV(Fuel Cell Vehicle:燃料電池自動車)と、ガソリンから電気、水素でモーターを回すという大きな変革が起き始めており、この変化を汲み取る金型メーカーでは活況の波に乗りつつあります。
経済産業省の「機械統計」の「金型」を見ると、平成29年の金型生産額は4,205億円と平成20年のリーマン・ショック前の水準まで回復してきました。
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世界的にもガソリンエンジン車は、廃止する方向で欧州ではオランダが2025年からEVのみを販売、ノルウェーは2030年からEVとHV(Hybrid Vehicle:モーター付ガソリンエンジン自動車)のみを販売する方針です。
自動車市場最大!中国、インドもガソリン車廃止方針
一方、自動車市場では最大国である中国は、街中が大気汚染で歩く人は皆マスク姿に、EVとHVを推し進めていますが「将来的」とし具体的なガソリン車廃止年を打ち出してはいません。
次に自動車市場が期待されるインドでは、2030年よりEVとHVだけを販売する方針です。現在のシェアは1%ですがインフラが整えば、人口が中国についで多いことから一気に大量生産につながる期待があります。
他にも英国やフランスなども2040年までには、ガソリン車とディーゼル車を廃止する予定で、唯一遅れているのが米国です。広い道路で大きなエンジンを積み、鉄板のような頑丈な車体で豪快に走る文化は急転しないでしょう。
米フォードが認めた金型メーカーも2割減少
日本の金型生産技術は、米国自動車大手のフォードが認めたほどで、日本の中小・小規模金型メーカーは、平成17年から26年までの10年間で約2割減り、8,000社を割り込みました。
ただ、これまでM&A(Mergers and Acquisitions:企業の合併・買収)を繰り返し、再編することでようやく回復傾向になり、今後もEVやFCV関連、自動車部品の金型生産で世界制覇が期待されます。
日本経済新聞社が平成29年度末に実施した「第16回金型調査」によると、平成30年度に金型生産に関わる設備投資を「増やす」と答えた企業は、全体の33.1%で「減らす」と答えた企業の5倍近くに上りました。
自動車、自動車部品の金型生産、全体の9割に拡大
調査では、8年前には約3割を超えていたスマートフォン、携帯電話などの金型を生産するメーカーは、加工な容易であることから海外へ生産拠点を移転し現在は2割を割り込んだ状況。一方、EVなど自動車や自動車部品の金型生産を行う金型メーカーは全体の89.6%を占めました。
今年3月には、自動車産業が盛んな愛知県のゴム製窓枠の金型メーカーやプラスチック製の自動車ランブの金型メーカーなど3社が業務提携し、お互いの生産拠点を活用し収益体制をつくるとしています。
M&Aなど淘汰を乗り越えた金型メーカーは、技術とノウハウ、知恵、努力によって生き残った「勝ち組」と言えるでしょう。
[2018.5.11]

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