「築地銀だこ」本社移転。加工工場新設で被災地の雇用創出/被災3県 失業者7万人:失業手当給付切れで困窮者続出の懸念
宮城県・石巻漁港の水揚げ主力は、カツオなどの巻き網漁が知られていますが、それと並ぶ漁獲高がタコやカレイなどの底引き網漁です。東日本大震災で甚大な津波被害を受け、底引き網漁漁船も操業ができませんでしたが、9月6日、震災後初の水揚げを果たしました。同漁港はまだ完全復旧には至っていないものの、仮設テントでミズダコなどの競りを再開。応札業者の少ないなかでも、漁獲およそ20トンは順調に取引されました。水産加工施設の復旧も遅れているため、当面は鮮魚出荷が中心となると見られていますが、底引き網漁の再開は地元に活気を呼び込んでいます。
復興支援のため英断「築地銀だこ」被災地に本社移転/雇用見込み100人+α
石巻がタコ水揚げ再開に沸いたその日、たこ焼きチェーン店「築地銀だこ」などを展開する株式会社ホットランド(群馬県桐生市広沢町4-2430、代表取締役:佐瀬守男氏)は東日本大震災の被災地支援の取り組みのひとつとして、本社を現在の群馬県桐生市から宮城県石巻市に移転することを発表しました。また、たこ焼き用のタコの加工工場も同市内に新設し、被災地の雇用創出を図るとしています。
同社は、石巻市出身の社員がいることから、震災直後に炊き出しなどを開始。8月には市内に飲食店や運動用具店などを集めた「ホット横丁石巻」を開設するなど、地域を支え続けてきました。このホット横丁の開設の際には約100人を現地採用しています。また、本社移転にあたって、正社員、パートなど計約100人を採用する予定とのこと。新設される加工工場には、中国の工場で行っている年2000トンのタコのカット作業のうち約3分の1を移すとしており、雇用規模の更なる拡大も期待されます。
被災失業者は7万人超!給付期限切れ目前、雇用のマッチングが課題
厚生労働省の集計によると、東日本大震災の影響による失業者は、被災3県だけで7万人を超えています。震災特例により、雇用保険の失業手当給付期間が延長されてはいますが、早ければ10月後半には受給期間が切れる人も続出すると懸念されています。有効求人倍率は徐々に改善の動きがあるものの、地域の求人は建設業に偏っており、女性や年配の失業者は特に、再就職の見込みが立たずに不安を抱えている人が多くいるのです。
超円高の追い討ちを受け、国内の産業空洞化懸念が高まっている状況下ではありますが、元々水産の知識・技術が優れた石巻に拠点を移すというホットマンのこの英断は、被災地のみならず、日本経済を支えるものと確信しています。
[2011.9.12]
記事一覧
◆二十四節気◆令和8年(2026)10月23日「霜降(そうこう)」です。◆
季節のお便り
2026 / 10 / 1910年で企業倒産はどう変わったか――増える小規模企業の倒産
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 10 / 07◆二十四節気◆令和8年(2026)10月8日「寒露(かんろ)」です。◆
季節のお便り
2026 / 10 / 04日銀はなぜ今、利上げするのか―物価を抑えて、成長まで抑えてよいのか
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 09 / 19◆二十四節気◆令和8年(2026)9月23日「秋分(しゅうぶん)」です。◆
季節のお便り
2026 / 09 / 18最低賃金1,177円時代へ――「賃上げできない会社」がこれから直面すること
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 09 / 08◆二十四節気◆令和8年(2026)9月7日「白露(はくろ)」です。◆
季節のお便り
2026 / 09 / 01人手不足国家・日本は外国人材で救われるのか?――2027年「育成就労制度」で変わる中小企業の採用
八木宏之の経済時事ウォッチ 未分類
2026 / 08 / 24◆二十四節気◆令和8年(2026)8月23日「処暑(しょしょ)」です。◆
季節のお便り 未分類
2026 / 08 / 18日銀はなぜ利上げを急ぐのか
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 08 / 14◆二十四節気◆令和8年(2026)8月7日「立秋(りっしゅう)」です。◆
季節のお便り
2026 / 08 / 03骨太の方針2026を読み解く
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 08 / 02◆二十四節気◆令和8年(2026)7月23日「大暑(たいしょ)」です。◆
季節のお便り
2026 / 07 / 21日銀金融政策決定会合(6月)を読み解く(後編)
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 07 / 17日銀金融政策決定会合(6月)を読み解く(前編)
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 07 / 06◆二十四節気◆令和8年(2026)7月7日「小暑(しょうしょ)」です。◆
季節のお便り
2026 / 06 / 30◆二十四節気◆令和8年(2026)6月21日「夏至(げし)」です。◆
季節のお便り
2026 / 06 / 19日銀はインフレの原因を見誤っているのではないか
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 06 / 172026年上半期の日本経済を総点検
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 06 / 09◆二十四節気◆令和8年(2026)6月6日「芒種(ぼうしゅ)」です◆
季節のお便り
2026 / 06 / 03「関税ショック」後の中小企業サバイバル戦略
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 05 / 292026年「骨太の方針」はなぜ重要なのか ― 中小企業経営者が知るべき“国家の方向性”と与党内のせめぎ合い
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 05 / 21◆二十四節気◆令和8年(2026)5月21日「小満(しょうまん)」です。◆
季節のお便り
2026 / 05 / 19大胆な投資促進税制とは何か
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 05 / 07◆二十四節気◆令和8年(2026)5月5日「立夏(りっか)」です。◆
季節のお便り
2026 / 05 / 02日銀「金融政策決定会合」から読み解く日本経済
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 04 / 29◆二十四節気◆令和8年(2026)4月20日「穀雨(こくう)」です。◆
季節のお便り
2026 / 04 / 17値上げは悪いこと?物価高時代に企業が取るべき経営戦略
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 04 / 17◆二十四節気◆令和8年(2026)4月5日「清明(せいめい)」です。◆
季節のお便り
2026 / 04 / 02日本企業に起きている「静かな淘汰」
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 03 / 31金融政策決定会合(3月)-中小企業経営者が知っておくべき金融環境の変化-
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 03 / 23◆二十四節気◆令和8年(2026)3月20日「春分(しゅんぶん)」です。◆
季節のお便り
2026 / 03 / 16エネルギー価格上昇に中小企業はどう対応するか
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 03 / 12◆二十四節気◆令和8年(2026)3月5日「啓蟄(けいちつ)」です。◆
季節のお便り
2026 / 03 / 02第二次高市内閣で日本の産業政策はどう変わるのか
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 02 / 26◆二十四節気◆令和8年(2026)2月19日「雨水(うすい)」です。◆
季節のお便り
2026 / 02 / 16【衆議院選挙後】新政権と金利上昇をどう読むか
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 02 / 09◆二十四節気◆令和8年(2026)2月4日「立春(りっしゅん)」です。◆
季節のお便り
2026 / 02 / 01消費税減税は実現するのか
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 01 / 31日銀金融政策の転換期をどう読むか
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 01 / 25◆二十四節気◆令和8年(2026)1月20日「大寒(だいかん)」です。◆
季節のお便り
2026 / 01 / 172026年度予算――規模・評価軸・企業経営への示唆
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 01 / 03◆二十四節気◆令和8年(2026)1月5日「小寒(しょうかん)」です。◆
季節のお便り
2026 / 01 / 02日銀・金融政策決定会合(12月) 利上げの背景と今後の政策運営
八木宏之の経済時事ウォッチ
2025 / 12 / 21◆二十四節気◆令和7年(2025)12月22日「冬至(とうじ)」です。◆
季節のお便り
2025 / 12 / 17取引適正化推進法(旧:下請法)とは?
八木宏之の経済時事ウォッチ
2025 / 12 / 10◆二十四節気◆令和7年(2025)12月7日「大雪(たいせつ)」です。◆
季節のお便り
2025 / 12 / 03外国人のビザ要件強化の背景とその影響
八木宏之の経済時事ウォッチ
2025 / 11 / 30高市政権×21兆円補正予算:中小企業に訪れる“追い風”
八木宏之の経済時事ウォッチ
2025 / 11 / 24◆二十四節気◆令和7年(2025)11月22日「小雪(しょうせつ)」です。◆
季節のお便り
2025 / 11 / 16