養老乃瀧、生き抜く鍵は地域密着!相次ぐ飲食店減少に老舗居酒屋の底力

バブル崩壊後は店舗数1,800店から400店に縮小

日本は昭和時代の経済成長期を成し遂げバブル景気に居酒屋業界を盛り上げてきましたが、バブル崩壊後は、居酒屋業界を牽引してきた養老乃瀧もバブル期の約1,800店から400店舗まで縮小しました。
高度経済成長期の脱サラブームをきっかけに店舗数を増やした経緯から現在は、約7割がフランチャイズ(FC)店となリましたが、FC店オーナーと常連客との付き合いは濃く、新型コロナウィルス感染拡大前には、店舗従業員や常連客でゴルフコンペやボウリング大会まで開くほど、密着していました。
創業者の「地元に愛される店でなければ生き残れない」が受け継げられ
この根底には、養老乃瀧創業者の「地元に愛される店でなければ生き残れない」という、意思がこれまで受け継がれてきたからでしょう。
東京・千歳烏山南口店では、アットホームな店舗・空間づくりを心がけ、養老乃瀧本来の定番料理よりも、常連客に人気の独自メニューが好評で、常連客が好きな演歌も店内で流すと言います。
同店舗では、数十年にわたり常連客とのコミュニケーションを欠かさず、信頼関係を築くことを常に心がけ、「足を見ればどの客かすぐわかり、注文前に料理を準備すると言い、この関係を大事にしたいと言います。
錦糸町店内では馬券購入マークシートも設置
一方、直営店でも地域に密着した独自の店舗づくりにこだわっており、東京・錦糸町店では、日本中央競馬会が近くにあり、店舗内に馬券購入するのに必要なマークシートが設置されています。
常連客同士で、勝馬を予想し合い盛り上がっており、顧客ニーズを常に考えています。
一方、感染対策にも力を入れており、店長の「ST(Sanitation Time(サニテーションタイム)!」の大きな合図で1時間に一度従業員が一斉にテーブルやトイレなどをアルコール消毒を行い、入口ドアも解放を空気を入れ替え、客に安心感を与えています。
東京都、8月は午後10時までの営業短縮要請
8月3日には、東京都がお酒を提供する飲食店やカラオケ店などに対し、8月末まで午後10時まで営業時間の短縮要請を出したものの、該当する店舗側では、「またか」の声が多く聞かれました。
大手居酒屋チェーンなどでは、要請に従い午後10時まで営業時間短縮を決めたものの、単独店などでは、接待を伴わず感染防止策を講じていると10時以降の営業も実施するとしています。
「国会議員や都庁職員は、給与も減らず、ボーナスも出ている」との声も多く、先行きの見えない感染に今後、どう対応していくのか注視されます。
●関連記事:「外食産業の倒産件数、過去17年間で最多!居酒屋絶不調、ファストフードは絶好調」[2017.11.15配信]
[2020.8.7]
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