ソニーがEV自動車を開発!異業種から成長産業のEV自動車産業へ

「VISION―S」年内に国内走行実験へ

ソニーは3月28日、試作モデルのEV(Electric Vehicle:電気自動車)「VISION―S(ビジョン エス)」を初めて一般公開し、年内にも国内で走行実験を開始するとしました。
「VISION―S」は、ソニーの強みである高性能の画像センサーが取り付けられ、AI(Artificial Intelligence:人工知能)により、周りの人やものを感知し、安全な運転を支援し、車内外の状況を把握して運転に役立てられます。
犬型ロボット「aibo」を手掛けたチームが開発
ソニーは今年!月にデジタル見本市で初めて「VISION―S」を公開し、開発には犬型ロボット「aibo(アイボ)」を手掛けたチームが開発。
昨年12月からは、オーストリアの公道で走行実験に乗り出しており、3月28日は東京・世田谷で国内外のEVを展示するイベントの一環として披露されました。
実際のクルマづくりはオーストリアのマグナ・シュタイヤーですがグランドコンセプトを構想したのはソニーです。
米アップルや中国バイドゥもEVへ参入
異業種からEVへの参入は、ソニーの他、1月8日には米アップルがEV参入に韓国の現代自動車と交渉している事がわかり、1月11日には中国のインターネット検索大手のバイドゥが参入を表明しました。
世界のIT(Information Technology:情報技術)・ハイテク企業がEVシフトを本格化させようとしています。
背景には、米バイデン大統領がクリーン・エネルギーを掲げ、菅政権も令和32年までに温室効果ガスの排出ゼロを表明し、令和22年にはガソリン車の新車販売をなくすことを検討するなど、EVシフトへ世界的な動きがあります。
EVの時価総額、米テスラが80兆円超えとトヨタを引き離す
株式市場では、米EVメーカーのテスラが昨年7月にトヨタ自動車を抜き、その後もテスラ株は高騰を続け、両社の時価総額はトヨタ自動車の約24兆円に対し、米テスラは80兆円以上と大きく差をつけられています。
自動車そのもののあり方を根本的に変革しようとする大きな構造改革の波が自動車産業に押し寄せており、昨年、自動車新車販売で独フォルクス・ワーゲンを抜き世界一となったトヨタ自動車も安穏ではありません。
国内では自動車関連業界で約550万人の人々の雇用が守られており、今後EVシフトへのスピードが上がるとどのような地殻変動をもたらすのは動向が注視されます。
●関連記事:「EV車の弱点、新型電池開発で1,000Km無充電走行可能に!京大・トヨタが開発」[2020.8.14配信]
[2021.4.2]
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