コロナショック!大企業の景況感が大幅悪化!年内には回復予想
大企業、人手不足は解消?人手は過剰気味
内閣府と財務省が6月11日発表した4月〜6月期の法人企業景気予測調査によると、大企業の製造業やサービス業で従業員が「過剰気味」と答えた企業の割合が「不足気味」を上回りました。
これまで、小売業や物流業など「人手不足」が深刻で、十分なサービスが提供できない企業が多かったものの、新型コロナウィルスの影響により逆転した形となりました。
これまで女性や高齢者のパート雇用拡大の受け皿であった業種が、雇用を抱えきれなくなった姿が浮かびます。
景況感は過去2番目の低い水準
法人企業景気予測調査では、大企業の景況感を示す指数がマイナス47.6と新型コロナウィルスの影響で過去2番目に低い水準となり、特に自動車など景況感が大幅に悪化しました。
この影響は、自動車部品などを製造、生産する下請けとなる中小企業や小規模事業者にも大きく影響が出ており、中堅企業はマイナス54.1、中小企業はマイナス61.1といづれも過去最低となりました。
景気の受け止め、「下降した」
法人企業景気予測調査は、内閣府と財務省が資本金1,000万円以上の企業を対象に3ケ月ごとに調査しており、今回は約1万社から回答を得ています。
景気の受け止めについても、「上昇した」と答えた企業の割合から「下降した」と答えた割合を差し引いた指数は、大企業でマイナス47.6と平成16年度の調査開始以来、2番目に低い水準となりました。
10月からはプラスに転換
今回の調査において内閣府、財務省は大企業の景況感は過去2番目に低い水準となったものの、今後は回復し、年内にはプラスになる見通しとしています。
大企業の景況感は、マイナス47.6でしたが、7月〜9月期の景況感ではマイナス6.6、10月〜12月期はプラス2.3の見通しとなっています。
大企業が潤えば、海外貿易の停滞で下請けとなる中小企業、小規模事業者へも恩恵がもたらせると考えられますが、今後の動向が注視されます。
●関連記事:「日銀短観、景況感3期連続悪化!異常気象、原油高、貿易交渉が影響」[2018.10.5配信]
[2020.6.12]
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: コロナショック!大企業の景況感が大幅悪化!年内には回復予想
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.h-yagi.jp/mt5/mt-tb.cgi/3520
コメントする