マンション購入者、第一条件は「立地環境」購入価格は上昇中、違法建築には注意!
分譲マンションの購入理由「立地環境」が7割
国土交通省は4月16日、「平成30年度住宅市場動向調査」の結果を取りまとめ発表し、現在居住している住宅を選択した理由のうち「住宅の立地環境がよかった」と答えた購入者が分譲マンションで72.3%に上ったことを発表しました。
同省では、今後の住宅政策の企画立案の基礎資料とすることを目的に、平成13年度から毎年調査を実施しており、平成30年度は注文住宅867件、中古住宅1,176件、分譲住宅627件の住宅購入者を集計したものです。
調査は、平成29年4月〜30年3月に購入、住み替え、建て替えなど行った世帯を対象とし注文住宅、中古住宅は全国を、分譲住宅は三大都市圏を対象としています。
日本の文化?新築住居の購入6割超え
一方、注文住宅購入者は「信頼できる住宅メーカー」が50.7%と半数を占め、分譲戸建て住宅購入者は、「一戸建てだから」が54.1%と最多となりました。
注文住宅や分譲戸建て住宅、分譲マンション購入者が中古住宅を選ばなかった理由としては「新築が気持ち良い」が注文住宅で61.5%、分譲戸建てで66.8%、分譲マンションで60.6%といづれも過半を超えました。
また、中古戸建て、中古マンション購入者が中古を選んだ理由としては「予算的に中古が手頃」が中古戸建てで66.6%、中古マンションで70.6%と7割を超えました。
相次ぐ建築違法住宅に保障は?
住宅購入者にとっては一生に一度の高い買い物であると言われる住宅ですが、大手住宅メーカーの大和ハウス工業は4月12日、30都府県の戸建て住宅と賃貸共同住宅の計2,000棟で建築基準法に違反する恐れがあると発表しました。
また、賃貸共同住宅メーカー大手のレオパレス21でも違法建築が発覚し、最大で1万4,000人が転居を迫られるなど、住居者はもとより、住宅に投資したオーナーへの補償がどうなるのか注目されています。
レオパレス21は東京・銀座の歌舞伎座タワーに本社を構え、売上高は1,200億円と右肩上がりで、社長は現在も目黒区に土地価格だけで約13億円の豪邸や渋谷区にも高級分譲マンションを所有するなど資産総額は数十億と推定されています。
マンション、新築・中古とも価格上昇傾向
一生に一度の買い物である住宅は、購入価格が平成26年度比で分譲マンションが25.9%、中古マンションも31.7%と上昇傾向にあります。
住宅の購入にあたっては、景気の先行き感や、家計収入の見通し、地価・住宅価格の相場、住宅取得時の税制優遇、金利動向などをじっくり検討する必要があります。
令和2年には東京オリンピック・パラリンピックが開催され、東京・築地の選手村は高層マンションとして販売される予定で、立地の良さからさらに価格上昇との声も聞かれますが、3年、5年、10年先を見通し、住宅購入を考える必要もあります。
●関連記事:「不動産は今が買いか!?人口減少でもマンション、賃貸住宅は着工」[2018.5.9配信]
[2019.4.23]
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