ホンダジェット、2年連続販売数世界首位!自動車部門は英国離脱、航空機部門とのバランスは?
航続距離の長さ、室内空有間の広さが勝因
ホンダの航空機子会社であるホンダエアクラフトカンパニーは2月20日、小型ビジネスジェット「ホンダジェット」が平成30年も世界納入機数で2年連続で首位になったことを発表しました。
平成30年は37機を納入し、航続距離の長さや、室内空有間の広さなどにより、競合機である米セスナ社の「サイテーションM2」の34機を上回りました。
全米航空機製造者協会が2月20日まとめた集計で、「超小型ジェット機」の販売で首位だったことが判明しました。
日本国内でも初納入
ホンダは、平成30年12月20日、「ホンダジェット」の「ファーストデリバリーセレモニー」を羽田国際空港の大型格納庫で行い、ホンダにとっては満を持しての日本凱旋となりました
「ホンダジェット」の初の国内引き渡しには国土交通省担当者も参列し、デリバリーセレモニーが行われ、千葉県の投資家に日本初の「ホンダジェット」オーナーが紹介されました。
ビジネスジェットやドローンに興味を持っていた同オーナーは、購入の最終的な決め手はテレビコマーシャルだったと言います。
ANAと連携しチャーター機用でニーズも
世界のビジネスジェット機の市場は703機と前年から3.8%増加しており、「ホンダジェット」は平成30年に燃料タンクを大きくし、航続距離を伸ばすなど「ホンダジェット・エリート」を発売し、ANA(全日空)とも連携し、海外でのチャーター機利用で日本から直接乗り継げるサービスを開始し、日本国内での運行も開始したことから2年連続首位に繋がったと見られます。
「ホンダジェット・エリート」の航続距離は、2,661kmに伸ばし、東京から北京までも直行でき、機体の標準価格も525万ドル(約5億9,000万円)とビジネス利用ではトップクラスとなりました。
整備拠点を世界へ拡大、自動車は英国から離脱
「ホンダジェット」は2年連続で好調な販売の反面、航空機事業部門では開発費などがかさんでおり、平成30年4月〜12月期は291億円の営業赤字となりました。
ホンダは、世界各地に整備拠点を増やし、機体の販売やメンテナンスを拡充し、収益化を安定させたい考えですが、自動車部門では、英国工場の自動車生産を2021年中に終了することを発表しています。
航空機部門、自動車部門ともブランドは日本の「ホンダ」であり、今後の営業展開が注視されます。
●関連記事:「ホンダ創業者・本田宗一郎氏の幼少時代の夢!日の丸「ホンダジェット」日本の空へ」[2018.6.11配信]
[2019.2.26]
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