訪日外国人客数、単月で過去最高!累計でも1千万人超えで不法滞在も増加?
4月、過去最も早いペースで1千万人超え
日本政府観光局が5月17日、4月の訪日外国人客数が前年同月から12.5%増の290万1,000万人になったと発表。単月としては平成29年7月の268万2,000人を超え、過去最高を記録しました。
1月〜4月までの累計でも、1,051万9,000人となり、過去、最も早いペースで1,000万人を超えました。
4月の国別訪日では、韓国や中国、タイ、台湾、フィリピン、ベトナムなどアジア勢が過去最高を更新し、米国や豪州、イタリア、フランス、ロシアなど先進国からの訪日も過去最高を記録しました。
SNSで名所以外にも出没、トラブルも目立ち始め・・
日本全国の観光名所や、SNS(Social Networking Service:趣味、嗜好や友人とのコミュニケーションサービスのサイト)で知った日本人でも馴染みのないスポットにまで訪日外国人客が訪れ、他国言語が混ざり合い、賑わいを見せていますが、トラブルやマナー違反も目立っています。
ここ数年の報道でも、不法滞在や暴行、窃盗、詐欺など犯罪となるような事件に「中国籍の・・韓国籍の・・ベトナム籍の・・」などと報じられることも珍しくなくなりました。
法務省によると平成29年12月19日現在、不法滞在だけでも外国人が1,386人、同省の入局管理局の施設に収容され、このうちの36,8%にあたる510人が6ケ月以上の長期収容者で増加傾向にあります。
不法就労の「仮放免」取り消し、再収容へ
法務省では、平成27年9月、全国の入管当局へ不法就労などがあれば、これまでは人道的観点から施設から解放する「仮放免」がありましたが、これをを取り消し、再収容することを通達。この影響が長期収容者の増加に繋がっていると考えられます。
また、在留資格のある外国人が難民申請をした場合、6ケ月後から就労可能でしたが、就労目的の申請が増加したため、平成29年3月に「帰国促進措置」を導入。
特別な理由なく難民申請を3回繰り返すと強制退去となるため、申請せず不正就労していると考えられますが、ここ数年の訪日外国人の急増で、収容されている外国人は氷山の一角とも考えられます。
訪日外国人客調査、半数以上が不安
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社は5月18日、訪日外国人が増加することで「戸惑いや不安を感じますか」と、18〜69歳の男女1,504人を対象としたアンケート調査の結果を発表。
「とても感じる」、「やや感じる」が全体の53.1%を半数を超えました。年代が上がるつにれ不安感を感じる割合が高くなり50歳代では6割を超えました。
ただ、「外国人に道を聞かれたら」の回答に約9割が「何らかの手段で対応」と、日本人ながらの「おもてなし文化」が浸透しているだけに、訪日する外国人も日本の文化、ルールを守って行動できるよう、観光名所や鉄道や道路、商業施設などには多言語表示は、もう欠かせません。
●関連記事:「訪日外国人客の消費、1〜3月で初の1兆円超え!「買い物」に「コト消費」で年間8兆円も現実的」[2018.4.30配信]
[2018.5.23]
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