クラウディングサービス普及で相次ぎデータセンター設立!高熱サーバは雪で冷却?コスト削減
雪や外気利用、電気代は約4割削減
コンピューターのデータセンターを運営する株式会社データドックは、今年1月に「新潟・長岡データセンター」を開設しました。データを処理するコンビューターのサーバーは高熱を発することから、同センターでは、冷却するために雪や外気を使用することで同規模のデータセンターに比べ、電気代が約4割が削減できるとしています。
夏場には、冬にためた雪をサーバーの冷却に使用し、サーバーから排出された熱を生かして植物工場を併設するとしています。
今後も、約100億円投資し、1,500台のサーバーラックを備える第二期棟も2021年3月に完成予定です。
データセンターニーズ、クラウドサービス向けサービスが急拡大
データセンターは、ここ数年増加傾向にあり、これはクラウドサービス向けサービスが急拡大しており、大規模なデータセンターが必要になってきています。
IT(Information Technology:情報技術)専門調査会社のIDC Japanによると、2016年末時点の国内のデータセンターは203万3,530平方メートルでしたが2021年には220万319平方メートルに拡大すると予測しています。
クラウドサービスを提供するデータセンターは、大量電力や空調能力、大容量ネットワークインフラ、大容量サーバ機器を支える床構造が必要で、従来の設備では追いつかず新設されています。
サーバ用途「エンタプライズ(業務基幹システム)や「コンテンツ」
一方、米市場調査会社のIHS Technologyによると、世界のデータ市場を分析すると主要な用途として「クラウドサービス」や「ICT(Information and Communication Technology :情報通信技術) サービス」、「コンテンツ」、「デジタルメディア」、「エンタプライズ(業務基幹システム)」、「金融」があり、いづれも成長が拡大されるものの、中でも「エンタプライズ」や「コンテンツ」が大きく拡大するとしています。
総務省の情報通信白書では、日本は米国などよりICTなどへの対応が遅れ、スキルの習得意欲も低いとしていますが、これを克服することで、経済成長は加速し2020年時点で実質GDP(Gross Domestic Product:国内総生産)約33兆円の押し上げ効果があるとしています。
北海道にデータセンター設置、外気冷却年間使用可能
平成23年には、サクラインターネットが3つ目のデータセンターに北海道石狩市を選択しました。同センターでは、外気冷却が一年中利用でき、消費電力は従来型データセンターより約4割低いと言います。
この自然な冷却装置がなければ、24時間稼働しておるデータセンター内は50度を超え、サーバーがダウンしたり支障が起こります。
総合商社の三菱商事でも昨年10月にデータセンター運営会社を設立し5年間で2,000億円投資、国内に10ケ所ほどデータセンターを新設する方針を示しています。
高度な設備を持ち合わせ、維持費が格安なデータセンターのニーズは今後も拡大傾向です。
●関連記事:「クラウドコンピューティングが:被災企業・自治体支援/情報財産の記録方法再考」[2011.5.20配信]
[2018.2.21]
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