宅配ビジネス:飲食店が台頭!ロボットが運ぶ寿司、スマホを連絡ツールに到着もお知らせ
人手不足をメカやシステムでどう克服?
「宅配ビジネス」の形態がさらに進化します。自宅でくつろいだまま宅配の料理を楽しみたいというニーズの実現に向けて、新規顧客の獲得を目指す寿司店や、自動運転の宅配事業者らが相次いで試行錯誤を始め、活況を呈しています。最大のネックである配達員の人手不足問題を、メカや新システムでどう克服するか。各業者がそれぞれに激しいレースを展開中です。
宅配ロボットが寿司をお届け
東京を中心として寿司チェーン「銀のさら」を展開するライドオン・エクスプレス((株)ライドオン・エクスプレス:東京都港区 江見朗社長)と、ロボットベンチャー「ZMP」((株)ZMP:東京都文京区 谷口恒社長)は今年7月、自動運転の宅配ロボットの試作機を発表しました。顧客がスマートフォンで注文すると、愛敬のある箱形ロボットが、寿司を運んできます。ロボットは全長133センチ、高さ109センチ、幅75センチ。最高時速6キロと、大人とほぼ同じ速さの歩行を実現しました。つまり、出前ができる速度です。
到着すればスマホに連絡
ロボットは、内臓のセンサーとカメラで周囲を確認しながら進み、到着時するとスマホに連絡します。世界に冠たる日本のセンサー技術のたまもので、見事な性能です。"配達"範囲は店舗から半径1~2キロと想定され、8月以降、自動走行実験を繰り返したうえ、茨城県つくば市などで行う規制緩和関連実験へとコマを進めます。政府も前向きと見られます。
変わる、料理の宅配風景
米国のウーバー・テクノロジーズ(Uber:カリフォルニア州)は昨年9月、時間が空いている登録者を飲食店に仲介して、料理を運ぶ宅配事業「ウーバーイーツ」を始めました。今年6月には、さっそく日本マクドナルド(日本マクドナルド㈱:東京都新宿区 サラ L・カサノバCEO)が、これを導入しました。回転ずしの「スシロー」((株)あきんどスシロー:大阪府吹田市 水留浩一社長)や定食屋の「大戸屋ごはん処」((株)大戸屋HD:東京都武蔵野市 窪田健一社長)などの大手チェーンも、一部店舗で導入を進めています。料理の宅配風景も変わります。
●関連記事:「ドローン宅配」が3年以内に実現へ! 来夏の規制緩和でIoT社会が一層進む」[2015.11.21配信]
[2017.8.4]
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