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東横線・副都心線相互直通運転の経済効果、横浜みなとみらい・中華街で65億円!埼玉、東京からの集客大成功

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横浜みなとみらいへの訪問、過去最高の7千万人
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東急東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転が開始され3月16日で1年が経過しました。西武池袋線や東武東上線など沿線からは乗換えなしで横浜方面へ出かけられるため埼玉、東京から横浜、中華街への誘致客は増加しています。横浜市の調査では、昨年の横浜みなとみらい地区への訪問は過去最多の約7,200万人。前年から約500万人増加し、国の試算では経済効果は65億円と相互運転の恩恵を受けました。
元町やみなとみらい、中華街と平日でも人は賑わい、休日になると昼食時など長蛇の列をつくる店も。元町の商店主らでつくる元町SS会では「休日のの人出は3〜4割増えている」とほくほく顔です。

5路線が直通、乗降客も増加
相互直通運転は、東急東横線と東京メトロ副都心線が渋谷駅で接続。東横線とみなとみらい線、副都心線と西武池袋線・有楽町線、東武東上線はこれ以前から接続していたため5路線が繋がり、埼玉県の飯能や森林公園から乗換えなしで横浜,元町・中華街へ出かけられるようになりました。
東急電鉄によると昨年3〜12月、東横線渋谷駅と横浜駅を途中下車しなかった直通旅客は前年同期比10.1%増。横浜高速鉄道の集計でも昨年4〜12月の乗降客数はみなとみらい駅で同20.4%増。元町・中華街駅で同9%増となりました。

そごう横浜店「埼玉からのお客様の呼び出しが多くなった」
横浜駅近くのそごう横浜店では,昨年3月から今年2月までのメンバーズカードの利用状況を分析。和光市からの来店客は前年同期比30.9%増、朝霞市は同26.1%増、所沢市も同23.4%増と軒並み埼玉からの集客に成功。同店の広報では「埼玉方面からのお客様の呼び出しが増えました」と驚きをみせます。
宿泊施設では,山下公園近くのホテルニューグランドは昨年3月〜12月、埼玉からの宿泊客が前年同期比6.6%増。みなとみらい駅近くの横浜ベイ東急で昨年4月〜今年2月で同5%増加しました。

埼玉への効果,川越まつりへ人出3倍
一方,埼玉県の観光地でも地元の観光・商業関係者らは相互直通運転の効果を実感。昨年9月には、そごう横浜店で「埼玉・川越・秩父フェア」を開催し魅力をアピールしました。元町・中華街駅から最短86分で結ばれた川越では,昨年3月〜5月の春まつりへの来街者数は前年の約3倍となり、小江戸川越観光協会では「相当な効果」と述べています。
相互直通運転により人の流れや街の賑わいが大きく変わり、沿線の資産価値にも影響します。東京五輪が決まり交通インフラの整備は進みますが何より大地震など自然災害を念頭においた開発が望まれます。


[2014.3.31]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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