東京都、再開発!「渋谷」の次はアジアヘッドクオーター「竹芝」/民間資金活用「ステップ・アップ・プロジェクト」
外国人ビジネス客対応のマンション
東京都は5月31日、竹芝地区の再開発事業予定者に東急不動産や鹿島建設、久米設計グループ3社による提案を選定。国際ビジネスの拠点として、数ケ月単位で滞在する外国人ビジネス客向けのサービスアパートメントや英語対応の保育所などを設置。竹芝客船ターミナルからJR・東京モノレールの浜松町駅を結ぶ歩行者用スカイデッキをつくり、住民や観光客らの利便性、集客を高めます。
新交通ゆりかもめの竹芝駅前に位置する約1万5,600平米の都有地には現在、都の公文書館や産業貿易センター、軽量検定所があり、いづれも老朽化のため都は再開発を決めました。
19階建てマンションに26階建て商業ビルを建設
3社の再開発計画によると、竹芝駅前の敷地に高さ88m、19階建ての賃貸マンションを建設。その西側に高さ151m、26階建ての商業複合ビルが建てられます。オフィスの他に大型商業店舗や産業貿易センターが入り、2,200人分の帰宅困難者用の受入れスペースも確保されます。
竹芝地区はアジアヘッドクォータ地区に指定されており、国際金融の拠点となる大手町・丸の内と交通結節点である品川・田町と、国際競争力の高い拠点に囲まれています。羽田空港も近く、東京の国際競争力強化を目指す拠点として重要な地区となります。
東京都:都市再生ステップアップ・プロジェクトを推進
東京都は、保有する施設の更新や移転に合わせて敷地に定期借地権を設定。民間のノウハウや資金を調達し再開発する事業「都市再生ステップアップ・プロジェクト」を推進。竹芝地区では、70年の定期借地契約を結び借地料は月額6,500万円を見込んでいます。
建設工事は、平成27年度に住宅棟の建設に着手し、既存の施設の閉鎖を待ち商業棟の工事を開始。全体の完成は、平成31年になる見通しで、翌年開催されるだろう東京オリンピックを迎えることになります。
渋谷地区はクリエイティブ産業を強化
東京都の都市再生ステップアップ・プロジェクトは、渋谷地区でも都の児童会館や青山病院跡、宮下町アパートなど約2.6ヘクタールもすすめられ、昨年3月には、東急電鉄や大成建設など7社による提案を選定し1号案件となりました。渋谷・青山・原宿など周辺の拠点性の高いエリアから人を呼び込み、クリエイティブ産業など渋谷の強みを伸ばす空間が創出されます。
東京都は、竹芝の国際競争力強化と、渋谷はクリエイティブ産業の強化など、プロジェクトにより街の魅力と活力を向上させます。民間の資金やノウアウ、アイディアなど取り込み魅力ある再開発がすすめられます。
●関連記事:「東京都・森ビル、アジアヘッドクォーター特区の道路・街づくり再開発の名称「虎ノ門ヒルズ」に決定」[2013.3.8配信]
●関連記事:「相次ぐ大規模再開発で地価上昇効果!次は羽田空港のアクセス・浜松町、貿易センタービル建替え」[2012.10.23配信]
[2013.6.24]
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 東京都、再開発!「渋谷」の次はアジアヘッドクオーター「竹芝」/民間資金活用「ステップ・アップ・プロジェクト」
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.h-yagi.jp/mt5/mt-tb.cgi/1338
コメントする