相次ぐ大規模再開発で地価上昇効果!次は羽田空港のアクセス・浜松町、貿易センタービル建替え
超高層ツインタワーにモノレール乗換え便利に
JR東日本や国際興業など4社は10月18日、JR山手線の浜松駅西側の世界貿易センタービルと周辺の大規模再開発事業を発表しました。昭和45年に完成した世界貿易センタービルは老朽化で解体。複雑な構造で乗り換えに課題のあったモノレールのホームは単線から複線化し、JRへもスムーズに乗換え可能となります。
再開発計画は、約2万1,000平方メートルのA街区に高さ200メートルの超高層ツインタワービルやモノレールが乗り入れるビルなど4棟を建設。国際興業が所有する7,700平方メートルのB街区には、高さ160メートルの超高層ビルを建設する予定です。
バスターミナルも整備、医療センター、子育て支援センターも設置
再開発計画では、平成26年度に着工し、全体の完成は平成36年度となる予定。高さ152メートルの世界貿易センタービルは、完成時には日本発の超高層ビルとなった霞ヶ関ビルディングを抜いて日本一高いビルとなりましたが、平成31年度から解体が始まり、約半世紀の歴史が閉じられます。
再開発地域には、バスターミナルや医療センター、子育て支援センターなども設けられ、羽田国際空港からも直通であるため海外からの医療ツーリズムの役割も期待できます。
再開発で商業施設などの効果で地価は上昇
昨年から都内では、渋谷ヒカリエや東京スカイツリー、東京駅、日本橋、丸の内など大規模再開発が相次ぎ、現在も新しい計画が進んでいます。その中心役となっているのが駅というハブ機能を持つ鉄道各社です。駅ビルの再開発により集客を向上。周辺の商業ビルや専門店などへ波及効果を与えています。
国土交通省の基準地価によると、ツリーに近い調査地点では、前年から9.8%値上がりし商業地で全国2位の上昇率を記録しました。東京や大阪、名古屋の3大都市圏を中心に商業施設の開業や再開発効果が地価を押し上げるケースが目立っています。
羽田・東京駅・成田結ぶ都心地下鉄新線構想
羽田国際空港へのアクセスでは、モノレールのほか、京浜急行が乗り入れていますが現在、羽田と成田の両空港と都心を結ぶ地下鉄新線構想が浮上しています。国土交通省では、年内にも東京都や関係する鉄道会社と協議する場を設けます。浜松町を起点とするモノレールとの競合となります。
構想では、都営浅草線押上駅から新東京駅をつくり泉岳寺駅までの約11kmの地下鉄を建設。大幅なアクセスの短縮が期待されます。大規模な街の再開発やインフラ整備など「ヒト、モノ、カネ」の流れが地域を活性化させています。
[2012.10.23]
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