地域活性化のカギは「食」にあり!「B-1グランプリ」来場者数は過去最高61万人
来場者数過去最高61万人!「B-1グランプリin北九州」
10月20日、21日はご当地グルメの日本一を決める「B-1グランプリ」が福岡県北九州市で開催されました。回数を重ねるごとに注目度を増しているこの大会、第7回となる今回、全国各地からふるさとの味を引提げ集結したのは63団体。2日間の来場者数は約61万人と、過去最高を更新しています。
計り知れぬ経済効果
回を重ねるごとに知名度を上げている「B-1」。もともとは各地のご当地グルメの味くらべがメインではありましたが、近年は地域のPRをするキャラクターや派手なパフォーマンスによる猛アピールも増え、賑わいを添えています。
年々加熱するこの大会ですが、その理由は上位入賞したときの経済効果に他ならないでしょう。昨年ゴールドグランプリを受賞した「ひるぜん焼きそば」の地元、岡山県真庭市では、受賞後に訪れる観光客が激増し、市内だけで約9億円、県全体ではおよそ16億円の経済効果があったとのことです。
地域活性化のカギは「食」にあり
地域活性化のカギを握るのは政府の施策ではなく、名物料理。主催する一般社団法人B級ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会(通称:愛Bリーグ)代表理事の渡邉英彦は「B-1グランプリという場を通して自分たちの町の認知度を高めてもらって、地域活性化につなげてもらいたい」とコメントしています。
挑戦7度目で悲願の頂点「八戸せんべい汁」
今年は、過去3度にわたり2位に選ばれていた青森県の「八戸せんべい汁」が念願のゴールドグランプリを獲得しました。受賞が報じられるやいなや、地元はその快挙に沸き、せんべい店にも早速問い合わせが殺到するなど、早くも「金賞効果」が表れている様子です。これを一過性のものとしないためにも、自治体と民間で連携しながら、効果的な誘客に取り組むことが求められます。
広がり見せるご当地グルメイベント
B-1グランプリの開催と時を同じくして、岩手県一関市では「中東北ご当地もちサミット」を開催。
同地域ではこれまでも郷土料理の餅食文化を発信すべくイベントなどの活動を進めてきましたが、全国的な定着にはなかなか至っていません。そこで自治体を巻き込み、期間中は市長の了解を得て「一関」を「もちのせき」に改称するなど、大規模な「サミット」が企画されました。
町おこしをかけたご当地グルメの祭典が様々な地域に普及するとともに、その地域の魅力の再発見につながることを期待しています。
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[2012.10.30]
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