「安かろう悪かろう」から脱却!人気は1,000円理髪店、訳アリ商品/「B-1グランプリ」の動員数過去最高51万5000人
値下げ合戦加熱!増え続ける1,000円理髪店
「カリスマ美容師」という言葉をとんと聞かなくなったと思っているうちに、巷に溢れているのはスピーディーさを売りにした1,000円カット店。「庶民派」をアピールした野田佳彦首相の御用達としても評判となりました。首都圏ではどこの駅で降りても駅前に必ずといっていいほど、この形態の低料金サービス理髪店を見かけます。消費者の節約志向の高まりに対応する形で、各社出店を加速させています。「安かろう悪かろう」は昔の話/グルメ・ファッションは「訳アリ」人気
この低料金戦略は、理美容業界のみならず、日本経済全体に拡大しています。TV通販で特に人気なのは、加工中に身崩れした蟹肉やお菓子等の「訳アリ品」と聞きます。通常の流通にのせられないとの理由から破格値で販売されますが、中身は一級品とあり、リピーターも多いとのこと。最近では呉服店の「B反市」や宝飾店の「型落ち品大放出」といった案内DMも頻繁に届きます。かつては「安かろう悪かろう」とか「半端物」と敬遠されたものですが、「値段以上の価値がある」として、改めて注目を集めているのです。
学習塾やフィットネス:低料金で間口広げる「薄利多売」マーケット
また、少子化により淘汰・再編が著しい習指導サービスでは、株式会社栄光(東京都千代田区富士見2-11-11/代表取締役社長:近藤好紀氏)が、月謝を従来のおよそ半額に抑えた「栄光ゼミナール リテラ」の運営を開始。セントラルスポーツ株式会社(東京都中央区新川1-21-2/代表取締役:後藤忠治氏)は、初期費用負担を抑えたい利用者のニーズに対応し、非会員用の「都度払いサービス」を拡充。一般的なフィットネスクラブは会員登録料や月会費などが必要ですが、それらの支出を負担に感じている人々も手軽に利用できるとあり、3年後には100万人の利用を目指すとしています。
高額商品の代名詞「ゴルフ会員権」もディスカウント!/新規会員の獲得狙う
さらには、バブル期の高額商品の代名詞「ゴルフ場会員権」。利用者の高齢化により、ゴルフ場の経営環境は近年厳しさを増しています。これまでは目先の収入を当て込んで入会費用を引き上げるコースが目立っていましたが、株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン(東京都港区虎ノ門3-4-8/代表取締役社長:石坂信也氏)が運営する埼玉県の東松山カントリークラブがそれを見直し、妨げとなっていた会員権価格を大幅に引き下げ、購入の間口を広げようとしています。
もうタブーではない?冠婚葬祭も「安上がり」に
女性にとって「人生最大のイベント」とも呼ばれる結婚式でも、低価格マーケティングに乗り出している企業があります。株式会社ベストブライダル(東京都渋谷区東3―11―10恵比寿ビル/代表取締役社長:塚田正之氏)が展開する「楽婚」事業では、直前まで空いている他社の式場などを活用することで、挙式費用を平均の半額近くまで引き下げています。
古くは「値切り」など価格交渉がタブーとされていた冠婚葬祭も、その常識が変わろうとしている様子。単なる値引きだけでなく、価格と供に現代にマッチした斬新なアイデアが生まれそうです。
「B級」こそがブランド/地域経済貢献に一役
回数を重ねるごとに注目度を増しているのが「B-1グランプリ」です。ご当地グルメは地方の町おこしに重要な役割を果たしますが、全国の名物を集めながら、あえて「B級」を謳うのも、ここまでの国民的行事に発展した成功の秘訣であったかと感じます。11月12、13日には兵庫県姫路市で第6回が開催されましたが、29道府県から過去最多の63団体が出展。参集社も過去最高の51万5,000人に上り、その経済効果、宣伝効果は計り知れません。
東日本大震災で大きな被害を受けた岩手、宮城、福島の3県をはじめ、東北地方からも過去最多の16団体が参加。審査の結果、福島県の「なみえ焼そば」が4位に、宮城県の「石巻焼きそば」が6位に入賞しました。
被災地では復興に向かう一方、風評被害が深刻化しているのも現実。今回の結果が、被災地東北の魅力再発見に結び付くことを信じたいものです。
[2011.11.24]
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