続くクルーズ船人気。熊本県八代港に注目。今年の寄港予定75隻は2年前から7倍以上
寄港予定75隻、大注目の熊本・八代港
全国的なクルーズ船人気が続くなか、新たに開発された寄港地では、乗船客の消費を取り込もうと、自治体や地元商店街が知恵を絞っています。最近、注目されるのが、今年の寄港予定数が75隻と、平成27(2015)、平成28(2016)年(いずれも10隻)から大幅に増えている熊本県八代港。同港では平成32(2020)年までに、国が中心となり、22万トン級のクルーズ船が接岸できる専用岸壁も整備されます。
中国発のロイヤル・カリビアン・クルーズが中心
八代港に入港するクルーズ船は、数千人単位の客が乗る16万トン級のクルーズ船だけで、今年すでに14隻に上りました。世界大手「ロイヤル・カリビアン・クルーズ」(米フロリダ州)が、中国発で運航するツアーが中心です。中韓関係の悪化で韓国を避けて回ってきていたケースもありますが、それ以上に、国や県、市の積極誘致が功を奏しているといえるでしょう。
大型バスとあわせて利便性強化
八代市は4月、八代城のお堀を巡る遊覧船3隻や、人力車2台、乗船客を主な対象にしたシャトルバスなどの運行を始め、従来の大型バスとあわせて利便性を強化しました。地元の八代市本町・通町(とおりちょう)商店街は、公式サイトを英語、韓国語、中国語に対応させました。「歓迎 八代商店街」などと外国語で書いた看板が、あちこちで目に留まります。
将来的には200隻以上の寄港が可能に
クルーズ客に人気の熊本城(熊本市)でも、観光施設「城彩苑」の和食店などでメニューの多言語化が進みます。免税店はスタッフを増員。県は、ロイヤル・カリビアン・クルーズと連携し、岸壁のそばの16万平方メートルの土地で大型バス駐車場や商業施設を含む旅客ターミナルを整備する計画で、将来的には年間200隻以上の寄港が可能になります。グルーズ船人気をきっかけに、被災地の街おこしが活気づきそうです。
●関連記事:「ルーズ船専用港:経済効果約4万円/人、2020年500万人の寄港を目標」[2017.2.11配信]
[[2017.5.23]
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