北陸新幹線延伸:金沢~敦賀、平成34年開業/敦賀以西:小浜~京都に決定、平成43年着工!
平成43年に着工予定、完成までに30年
金沢~敦賀間が平成34(2022)年度末に開業する北陸新幹線。未着工となっていた福井県敦賀市以西の延伸ルートが、同県の小浜市~京都を結ぶ「小浜・京都ルート」に決まりました。
平成43(2031)年に着工予定、完成は30年後とあって、波及効果を期待する地元では早期着工早期開業を望んでいます。
平成43(2031)年に着工予定、完成は30年後とあって、波及効果を期待する地元では早期着工早期開業を望んでいます。
所要時間43分、建設費2兆700億円
国土交通省によると、候補なっていたルートは他に、滋賀県米原市で東海道新幹線に接続する「米原ルート」、京都府舞鶴市を経由する「舞鶴ルート」の2つ。小浜・京都ルートは、3ルートのうち所要時間が43分と最短で、投資効果が見込めることが重視されました。
富山、石川、福井の北陸3県、運営主体の西日本旅客鉄道(JR西日本/西日本旅客鉄道(株):大阪府大阪市 来島達夫社長)が、このルートを支持しました。全長140キロメートル。建設費は2兆700億円と試算されています。
平成49年にはリニア全線開業
平成43(2031)年に着工後、建設期間は15年間を見込み、完成時期は「30年後」の平成58(2046)年。平成42(2030)年度末までに北海道新幹線が完成し、平成49(2037)年にはリニア中央新幹線が全線開業することを考えれば、確かに随分と先の話です。新幹線整備が地域振興につながらないと不満の声が出るのも頷けます。
公共事業ゆえのネックは財源
早期着工のネックになるのは、財源問題です。東海旅客鉄道(JR東海/東海旅客鉄(株):愛知県名古屋市 柘植康英社長)が建設費を負担するリニア新幹線と異なり、「小浜・京都ルート」は公共事業として整備されます。
建設費2兆700億円は、JR西日本が支払う貸付料を除き、国が3分の2、地方が3分の1を負担します。新幹線をとにかく最優先、とはならないのです。
建設費2兆700億円は、JR西日本が支払う貸付料を除き、国が3分の2、地方が3分の1を負担します。新幹線をとにかく最優先、とはならないのです。
●関連記事:「北陸新幹線開業による経済効果は金沢だけ?対策急ぐ沿線停車駅に名古屋,京都でも」[2015.2.18配信]
[2016.12.22]
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