安川電機:2018年2月連結営業利益370億円で過去最高更新/3つの「I」
3つの「I」で連結営業利益過去最高を更新
3つの「I」を経営方針に掲げてきた安川電機((株)安川電機:福岡県北九州市 小笠原浩社長)の業績が、絶好調です。平成30(2018)年2月期の連結営業利益は370億円と、過去最高を更新する見込み。主力であるサーボモーターや産業用ロボットが牽引役で、技術革新や社会構造の変化を背景に伸びる大本命の銘柄としても、市場関係者の大きな関心を集めています。
iPhone必須、世界トップレベルの...
躍進の裏にある3つの「I」とは、「iPhone」「IoT」「Industrial automation(産業自動化)」です。1つ目のiPhoneでは、米アップル(カリフォルニア州 ティム・クックCEO)が、今秋にも新型機で、有機ELパネルの搭載やタッチボタンを廃止する見込み。素材や形状が変わると従来設備での生産は難しく、新たな製造装置が必要になります。その駆動に欠かせない「世界トップレベルのサーボモーター」の引き合いが増えているのです。
IoTでは「お家芸」で需要を伸ばす
2つ目は、あらゆるモノがインターネットにつながるIoT。通信技術の発達で、家電や社会インフラにセンサーを組み込んでデータを収集したり、遠隔操作したりする動きが広がっており、需要は世界的にうなぎ登りです。この半導体製造装置を動かす「モーター」も、安川電のお家芸です。
ロボット技術で産業自動化の波に
3つ目は産業自動化。日本や欧米は人手不足、中国は人件費の高騰と、従来型の生産方式が壁にぶつかっているのは周知のとおり。当然、産業用ロボットの活躍の場が広がるわけですが、安川電機は、ファナック(ファナック(株):山梨県南都留郡 稲葉善治CEO)やスイスのABB(チューリッヒ ジョー・ホーガン)、独KUKA(アウクスブルグ:ティル・ロイターCEO)と並び、世界の四大ロボットメーカーの一角をなす存在。時代の風が吹いているとはいえ、頼もしい限りです。
●関連記事:「低賃金から脱却「世界の工場」中国:所得4倍計画に産業ロボット導入で対抗」[2011.9.9配信]
[2017.6.16]
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