◆二十四節気◆平成24年1月6日「小寒(しょうかん)」です。
◆二十四節気◆平成24年1月6日「小寒(しょうかん)」です。
1月6日7時44分「小寒:しょうかん」です。旧暦12月、丑(うし)の月の正節で、冬至後15日目。新暦1月5日か6日頃にあたります。天文学的には太陽が黄経285度の点を通過するときをいいます。
この日をもって「寒の入り」とし、寒中見舞いが出されます。この日から節分までを「寒・寒中・寒の内」といい、約30日間ほど厳しい寒さが続きます。
小寒とは寒さがまだ最大ではないといった意ですが、季節は本格的な冬です。「小寒の氷、大寒に解」の例えのように、実際には小寒の頃のほうが、寒さが厳しいようです。
ちなみに諺の意味には「物事が必ずしも順序どおりにはいかない」という意が含まれています。
暦便覧では「冬至より一陽起こる故に陰気に逆らふ故、益々冷える也」と説いています。この日をもって「寒の入り」とし、寒中見舞いが出されます。
「寒中見舞い」は、暑中見舞いに比べると出す人は少ないようです。年賀状を出すのが遅くなってしまった場合や、喪中に年賀状が届いた人への返信に利用一般的です。
小寒から4日目を「寒四郎」、9日目を「寒九郎」と呼んでいます。
「寒四郎」は麦作の撰日(予想日)とされ、この日にの天候によって、収穫に影響があるとされてました。晴れだと豊作で、雨や雪だと凶作になるという事です。
また、寒九郎は「寒九の雨」といって、この日に雨が降ればその年の豊作の兆しとして、農家では喜ばれました。
◆◆「七十二侯」 ◆◆
◆初候「芹乃栄」(せり すなわち さかう)
◇空気が冷え、澄みきるようになり、芹がよく生育する時節。
◆次候「水泉動」(すいせん うごく)
◇地中では凍った泉が動き始める時節。水泉=わき出る泉。
◆末候「雉始雊」(雊句隹)(ち はじめて なく)
◇雄の雉(キジ)が鳴き始める時節。
◇「水仙」すいせん◇彼岸花科 スイセン属
学名:Narcissus tazetta var. chinensis(日本水仙)・tazetta(小さいコーヒー茶碗=イタリア語)・chinensis(中国のNarcissus:ナルキッサス、ナルシサスは、ギリシャ神話の美少年の名前)
別名:雪中花(せっちゅうか) 福井県の県花になっています。越前海岸は全国的に有名な見どころです。
開花時期は12月15日~翌4月20日頃。早咲きの物は正月前に咲き出します。原産地は地中海沿岸。平安末期の頃に中国から渡りました。
漢名「水仙」の音読みで「すいせん」。中国の古典「仙人は天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」の云われから。綺麗な花と芳香がまるで仙人のようであることから命名されました。
英名「ナルシサス」は、ギリシャ神話に登場する美少年の名前。泉に映った自分の姿に恋をして毎日見つめ続けていると1本の花になってしまいました。「ナルシスト」という言葉はここからきています。
花言葉は、「うぬぼれ」「自己愛」「エゴイズム」白花=「神秘」「尊重」 黄花=「私のもとへ帰って」「愛に応えて」 ラッパスイセン=「尊敬」「心づかい」など。
「其のにほひ 桃より白し 水仙花」/松尾芭蕉
「水仙や 寒き都の ここかしこ」/与謝蕪村
◇「黄梅」おうばい◇木犀科 ソケイ(ジャスミン)属
学名:Jasminum(ジャスミン)は、アラビア語の「yasmin(マツリカ)」の名に由来。別名:迎春花
原産は中国。江戸時代初期に渡来。開花時期は1月10日から3月20日頃。鮮やかな黄色の花が咲き、昔から鉢植えや盆栽などに利用されています。枝は横に伸びて地上を這う性質で、花が咲く時には葉は出ていません。
黄色い花が梅に似ていることと、同時期に咲くことから「黄梅」という名がついていますが、本来「梅」とは関係なく、ジャスミンの仲間ですが、香りはありません。
中国では、旧正月(2月)に咲き出すことから「迎春花・げいしゅんか」と呼ばれ、吉兆の花、めでたい花とされます。
花言葉は「恩恵」「優美」「控えめな美」など。
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
東日本大震災発生から10ヶ月が経とうとしています。地震以来、気象の変化を感じます。北陸や東北の日本海側の豪雪などとは近年ありませんでした。私達の生活環境が変わるのかもしれません。
暮れから正月を経て、小寒の時期には水仙など冬の花の開花時期に重なって、例年だと道端の片隅に季節を感じられます。
今年はクリスマス以来、寒気団の拡張で、例年ににない豪雪と寒気です。木枯らしや吹雪では、さすがに長い時間、寒気を楽しむ余裕はありません。
朝の通勤時間に咳をしている方を見かけます。風邪の予防は手洗いうがいマスクに厚着です。読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白
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