墨田区の町工場のオヤジたちつくる小型飛行機「STOL CH-701」!町工場の技術を集結し大空へ
週1回職人が集まり製作
昨年3月,墨田区の町工場の技術を集結し,小型飛行機を組み立て大空へ飛ばすプロジェクトがスタートしました。職人たちは週1回のペースで作業を進め、職人は様々な業種の人たちが集まりました。職人たちは,「いつか墨田で作った飛行機を飛ばすぞ」との熱い思いで作業に取り組んでいます。
組み立てるのは2人乗りの短距離で離陸可能な「STOL CHー701」の製作キット。完成すれば全長6.2m、全幅8.2m、期待の重量は約500kgと軽量です。
図面は英語,加工も必要なものばかり
製作キットはアルミ合板の骨組みや,エンジンなどが入っているものの、ほとんどの材料は加工が必要なものばかり。図面は英語の上,材料に印もなくドリルなどで穴開けする加工も必要な状態。キットを購入した高速通信機器製造の「ソネット」は「災害時に短い距離の滑走で飛び立ち、物資が届けられる飛行機があれば」と、10年以上前に米国で購入したといいます。
同社の小林代表は、「仕事が忙しくてできなかった」と手をつけられない状況に、墨田区内の工場など作業人に呼びかけプロジェクトがスタートしました。
約10人で組み立て
作業は週1回夜に集まり,「すみだ中小企業センター」の一角で行われ,約10人が水平尾翼の骨組みなどアルミ合金をかぶせる作業が行われています。
作業員は、板金工や金属加工,電気関係など様々な職種の職人が一つのプロジェクトに取組み、知恵を出し合い作業をすることで新しい加工方法が生まれるなどの化学反応も起きてきます。
墨田区の町工場9,700件が3,000件に衰退
墨田区の町工場はものづくりの町と知られ、多くの町工場が並び昭和45年には約9,700あった工場も平成25年度の調査では約3,000にまで減少するなど町工場の衰退が進んでいます。
すみだ中小企業センターで作業する職人は,「お互いに刺激を受けながら、いつか飛ばすという強い思いでやっている」とコメント。飛行機の完成にはまだ時間はかかるものの、完成後は小型操縦訓練などを行う茨城県の守谷飛行場で飛ばす計画です。
[2015.6.18]
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