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バイオミメティクス:超はっ水機能は植物のハスをヒント(清水建設)、 大自然ヒントを得

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生物の構造や習性を製品開発に生かすjuuniko.jpg
生物、森、海、空。そうした身近な自然から学ぶ知恵を、われわれ日本人は先人から受け継いでいます。
生物が進化の過程で獲得した体の構造や習性を解析し、製品開発に生かす「バイオミメティクス(生物模倣)」という分野に、最近、注目が集まり始めました。四季があり自然が豊富な日本の強みをといえます。

hasu.JPG清水建設はハスから超はっ水機能を着想
ゼネコン大手の清水建設(清水建設(株):東京都中央区 井上和幸社長)は、超はっ水機能の加工を施した木材でつくる「アート型枠」の開発に成功しました。
着想のもとは、植物のハスです。にごった泥の池や沼から顔を出すハスは、葉が汚れていません。仏教にも、煩悩を表す泥の池から伸びたハスの葉が清らかで、美しい花を咲かせる逸話があります。
科学の目で見ると、これは、葉の多孔性の微細構造と、水滴と固体表面の接する角度が
150度以上になることで、超はっ水状態が生まれることがわかりました。表面張力で水滴が丸まり、泥汚れを絡め取って落とすのです。

デザインも美しく間口を広げる
製品を見ると、一見、コンクリートと同じように見えますが、その表面は実になめらかで、デザインとしても美しい。同社では、「打ちっ放しのコンクリートにこだわりのある人からの問い合わせが多い」と説明します。企業の屋外の守衛ボックスなどですでに使用されています。

シャープはチョウの羽根から扇風機
経営再建中のシャープ(シャープ(株):大阪府堺市 髙橋興三社長)は4月、2種類のチョウの羽根の構造を応用した家庭用扇風機を発売しました。
羽ばたきに無駄がなく、尻尾のような突起構造で羽ばたきに安定感をもたらすチョウから学びました。風量は従来より16%向上し、ムラの少ない滑らかな風を送ることができます。

[2016.08.30]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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