スマホ商品券:壱岐、五島/「しまとく通貨」スタート。来島者数と観光消費額増に照準
長崎の離島が、観光客誘致の"秘策"として、今年11月、スマートフォンでプレミアム付き商品券「しまとく通貨」を購入できるサービスに乗り出します。
しまとく通貨はお得感があり、人気でしたが、購入や換金に時間がかかりました。電子化で職員の負担も減るでしょう。
観光消費額は16%、来島者数は10%の伸び
しまとく通貨は、たとえば5000円分を購入すると、1000円の特典がつき、計6000円分の買い物ができます。壱岐市や五島市など離島市町で使えます。
しまとく通貨を導入してから、北関東や関西など遠方からの観光客が増え、観光消費額は16%、来島者数は10%も伸びました。
一方で、利用者からは「購入の際に窓口で並ぶのが大変」など不便さの声、店側からも「紙のチケットを商工会議所などに赴き換金しなければならないのが不便」との声がありました。
これを解決する手段が、電子化です。手掛けるのは、メールなどで贈り物をするサービスを担ってきたギフティ((株)ギフティ:東京都品川区太田睦代表取締役)と、商品券の発行・販売のJ&Jギフト((株)J&Jギフト:東京都豊島区森悟朗社長)。そして、長崎県内の離島市町で組織する「しま共通地域通貨発行委員会」の3者。
交通系ICカードを参考にしました。電子化により、どんな人がチケットを使ったのかなどのデータ管理も可能になります。
離島の"遠さ"をはねのける知恵
離島のビジネスのネックになるのが、場所の"遠さ"で不便さです。観光では人を呼ぶ難しさがあり、地場産業の市場拡大では、物流や倉庫の増設などにコストがかかる。
それでも島の人々は、あの手この手の策を練って地域振興しています。「スマホ商品券」のモデルケースになって欲しいものです。
[2016.08.24]
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