女性経営者/経営を引き継ぐ。ものづくりの現場で弱点を、新発想で強みに!
女性社長の活躍は、今に始まったことではありません。きめ細やかさ、男勝りの突破力、女性ならではの発想や独自性が、しばしば取り上げられてきました。
今回は、中堅・中小の製造業で、既存市場が伸び悩むなか、新たな「女性の力」を発揮する30歳代社長の仕事に着目します。
突っ張り棒製造会社の新機軸
収納用の突っ張り棒を製造する平安伸銅工業(平安伸銅工業(株):大阪市中央区竹内香予子社長)。新ブランド「LABRICO(ラブリコ)」を立ち上げ、先日、東京で"体験型"のイベントを開きました。
ラブリコは、住宅用の木材の両端に取り付ける調整具です。扱いは簡単で、工具も不要。木材は天井と床に押し当てて固定するため、耐震上も安心。左右に柱を伸ばしたい場合は、ラブリコで接ぎ木し、組み合わせれば、棚ができます。
女性顧客をターゲットに付加価値
要は、突っ張り棒の応用なのですが、小型で、なんともおしゃれで、部屋のインテリアともマッチします。
竹内社長は33歳で、社長3年目。家業の突っ張り棒について、同世代の友人に「安くても要らないと」言われ、女性顧客をイメージしつつ、付加価値をつける方策を練りました。
同社の年間売上高は21億円ですが、この新ブランドで1億円の売り上げを目指します。
金平糖製造の大阪糖菓(大阪糖菓(株):大阪府八尾市 野村しおり社長)は、野村社長は39歳で、平成26(2014)年末に社長に就任。今年から、粉糖を混ぜた洗顔せっけんやリップクリームを商品化し、「潤いが保ちやすい」と大人気です。
少子化や砂糖離れで低迷する本業のいわば"弱み"を、ものづくりの武器に変えました。こうなると、本業との相乗効果も期待できる。若い個性的なアイデアに出会うたび、ついうれしくなってしまいます。
[2016.07.27]
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