英国、グーグル・ディープマインド社、人工知能<4勝1敗>イ・セドル九段/ディープ・ラーニング「自ら考える」プラグラム
コンピューターがヒトの直観を身につける
少し前の話題ですが、話題の人工知能でこんな対決がありましたね。
4勝1敗――。英国「グーグル・ディープマインド」社が開発した囲碁の人工知能「アルファ碁」と、世界最高の棋士である韓国棋院のイ・セドル九段の対戦結果です。勝者はアルファ碁で、まさに圧勝でした。「ディープ・ラーニング(深層学習)」と呼ぶ最新理論の勝利です。
文字通り「自ら考える」プラグラム
将棋やオセロ、チェスとは異なり、囲碁の手数は天文学的な数字になります。全ての手を読んで、一手ごとに最善の手を選んでいては対戦になりません。ディープ・ラーニングは、文字通り「自ら考える」プラグラムです。人間の脳をまねたシステムで、コンピューターが自らゲームの勝ち方や展開の仕方を学びます。結果、人間の直感や大局観のようなものを身につけるため、プロ棋士の定石からはかけ離れた「異次元の手」も繰り出されるのです。
見えた弱点は「人間らしい」?
ディープ・ラーニングは、いくらでも成長します。過去のプロ棋士らの対局の盤面を際限なく読み込んだり、アルファ碁同士を対戦させたりすることで、力を向上さることができるのです。人工知能もここまで来たのかと感心する一方、さすがに、いずれ人間に制御できなくなるのでは、という恐怖も生まれますね。うまく使えれば、社会の難問を解く力になるのでしょうが。
アルファ碁の"弱点"
今回の対戦では、アルファ碁の"弱点"も見えました。イ・セドル九段が勝った第4局では、アルファ碁が79手目に悪手を打ちました。定石で「ここしかない」という手があったのに、選ばなかったのです。ある程度絞り込んだ手の中から最も勝率の高い手を選ぶプログラムのため、絞り込みの段階で最良の手が漏れてしまうと、致命的なミスになります。そこに「人間らしさ」を感じるとうのも、ちょっと変な話ですね。
今回の対戦では、アルファ碁の"弱点"も見えました。イ・セドル九段が勝った第4局では、アルファ碁が79手目に悪手を打ちました。定石で「ここしかない」という手があったのに、選ばなかったのです。ある程度絞り込んだ手の中から最も勝率の高い手を選ぶプログラムのため、絞り込みの段階で最良の手が漏れてしまうと、致命的なミスになります。そこに「人間らしさ」を感じるとうのも、ちょっと変な話ですね。
[2016.4.12]
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