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ホテルオークラ:五輪に向け建替え/予算1千億円、近代的な低層・高層棟

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昭和の五輪前に建築,平成の五輪前に向け建替え
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ホテルオークラ東京は5月23日、来年8月末で現在の本館を閉館し長年懸案だった立て替え工事に入ることを発表。同ホテルは、昭和39年の東京オリンピックに先駆け37年に開業。半世紀を経て再び平成32年の東京オリンピック・パラリンピックに向け建替え、装いを新たに平成31年春の営業再開を目指し、日本の「おもてなし」を世界にアピールします。
工事は本館のみを建替え別館は営業を継続。本館で人気のレストラン「山里」や「久兵衛」など5店舗は別館に移転し営業を継続します。

高さ195メートルの高層ホテルへ
新たなホテルオークラは高層化して2棟建てとなり、高さ195メートルの38階建ては23階から38階までがホテルとなり、下層階にはオフィスが入居します。最上階にはチャペルが設置され高層結婚式場となります。
一方、低層の高さ85メートルの13階建ては基本的にホテルとなり地下は6階建てで大宴会場ほか大型のイベントにも対応させ、高層棟とは地下で結ばれます。4月に来日したオバマ米大統領ほか歴代の大統領が利用したホテルオークラは、地下で隣接する米国大使館と結ばれているとの噂もでるほどでした。

新陳代謝進む都心ホテル
現在の都心老舗のホテルは前回の東京オリンピックに向け新築、大規模改装をおこなったホテルが多く再び建替えの時期を迎えています。大手町のパレスホテルや東京ステーションホテルなどはすでにに再オープン。国内老舗ホテル業界の新陳代謝が進みますが帝国ホテルとニューオータニは現在のところ東京オリンピック後の改装となりそうです。
都心の再開発で外資系ラグジュアリーホテルが相次ぎ参入し競争も激化。ホテルオークラの今年3月期の決算では、稼働率は79%と周辺ホテルより劣るものの、稼働率は前期比で12%増加し売上高とともにバブル崩壊後最高となりました。

ホテルへのアクセスは不利?
ホテルオークラへのアクセスは最寄り駅から徒歩約5分。高台に上らないと行けないという不便さもあります。昨年は自社運営の中華レストランでメニューに誤表示が発覚するなど、集客への深刻なダメージはないものの信頼回復を迫られます。

近代的な高層ホテルと「おもてなし」の老舗高級ホテル
ホテルオークラは老舗高級ホテルとして昭和の雰囲気が漂う建築や内装が強みでしたが、老朽化を迎え高層近代化されます。五輪を機会に日本進出した海外資本の三ツ星ホテルやグジュアリーホテルに並び、老舗高級ホテルの強み「おもてなし」と近代化されたホテルの融合が日本のイメージを決めます。

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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