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KADOKAWAが地域おこしをプロデュース/秋田県と地域コンテンツ事業「クール・リージョン」提携

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KADOKAWAが地域コンテンツ事業展開へ/第1弾は秋田県
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3月26日、出版大手の株式会社KADOKAWA(東京都千代田区富士見二丁目13番3号/代表取締役社長:佐藤辰男氏)は秋田県の地域振興に貢献し相互発展に資する事業を立ち上げるべく、「連携と協力に関する協定」を 結びました。
「クール・リージョン(地域)」と名付けられた同事業。出版物や映像などのコンテンツと物産や観光など地域(リージョン)資源とを連動させ、国内外へ情報発信することを通じて地域活性化を目指します。

「クール・ジャパン」も細分化?時代は「クール・リージョン(地域)
「地域コンテンツ」とは、情報サイト「地域コンテンツポータル」で以下のように定義されています。
地域に存在する隠れた観光資源や、匠の技術などに支えられた産業資源にスポットを当て、その消費面や販売面から見た、数量の増加、単価の上昇、即時的に評価できないブランド価値の向上といった、経済的価値の増大による直接的・間接的効果を期待して作られた、視覚効果、物語による心理効果を最大限に活用した制作物のこと
従来、映像や出版といったコンテンツ事業は首都圏、大都市圏を中心に発展してきましたが、KADOKAWAは出版などが縮小傾向にある国内市場に対して「クール・リージョン」事業を中長期的な成長が見込める戦略として位置付け、地方展開を進める方針です。
▼クール・リージョン:地域コンテンツポータル

国内外へ「秋田」ブランド発信
その第1弾が、全国で最も高齢化が進むことなどから地域経済の活性化や雇用創出が急務の秋田県。
秋田県は、「第29回国民文化祭・あきた2014」の開催など文化振興事業に力を注ぎ、主にアジアからの観光客の取り込みを強化していますが、クール・リージョンにより、産官学関係者と連携を強化し、文化、食、商材、観光資源などに付加価値を付け、国内外への秋田ブランドを発信したいとしています。

映像、出版、キャラクター...包括プロデュースで地域力高める
今後の取り組みとしては、4月19日から秋田県立美術館で開催される「角川大映映画展」を皮切りに、地元紙「秋田魁新報」との地域密着型連携企画、県内大学との産学連携によるワークショップ、秋田の銘菓とアニメのキャラクターがコラボレーションしたお土産の開発など、多分野での同時展開を予定。そのほか、秋田に関する書籍の出版や映像・音楽作品のリリース、同社グループが台湾で発行する『台北ウォーカー』での秋田の観光PRなども組み込まれています。
個人的には、秋田と言えば「日本三大美人」。「スーパー秋田美人選抜選挙2014(仮称)」の実施も非常に興味深く感じます。

無視できない「角川の不死鳥」パワー
美人はさておき、地方の人口減少解消も視野に入っているであろうこの事業の成功は、応援せずにはいられません。
度々社名変更のあったKADOKAWAですが、ロゴに変わらず描かれ続けているのは鳳凰。各メディアにおいて不死鳥の如く甦り、時代をリードするという意味が込められているとのこと。その不死鳥のパワーで、地方復権を導いてほしいものです。

[2014.3.5]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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