ユニクロ:オバマ婦人愛用アパレル・米Jクルー買収、米国展開を拡大!
売却額は最大で5,100億円
米紙ウォールストリートジャーナルは2月28日,「ユニクロを展開するファーストリテイリングが、米衣料大手のJクルーの買収協議を進めている」と報じました。売却額は最大で50億ドル(約5,100億円)になる模様です。
ファーストリテイリングは、平成21年に高価格帯ブランドの「セオリー」、24年には高級デニムの「Jブランド」など米国同様に買収。M&A(企業の合併・買収)には積極的です。「Jクルー」の買収で赤字だった米国事業を改善、知名度アップを狙います。
日本はすでに撤退「Jクルー」
Jクルーはカジュアル衣料品を米国やカナダ,英国で451店舗を展開。平成20年まではアパレル大手のレナウンがライセンス契約したものの、更新期限に伴い撤退しました。
Jクルーは、低価格帯のユニクロと、高価格帯のセオリーの間の中間価格帯となり、買収が実現すればアパレルの松竹梅が揃います。米国でのJクルーの認知度などを考慮すれば、ユニクロとの相乗効果も高く買収のメリットも大きくあります。
売上高は1兆円超え,国内は2年連続前年割れ
ユニクロは、国内ファッションでは圧倒的なブランド力を誇り国内店舗数は856店。売上高は1兆円を突破するものの、2年連続で前年を下回り国内市場に限界も見え始め、海外事業の拡大が戦略となります。
ユニクロの海外店舗数は現在512店舗。約6割に当たる312店舗が中国や香港,台湾などの中華圏でブランド力は十分に高まっています。一方,米国では、アジア系が多い西海岸では評価されるものの、東海岸ではニューヨークに旗艦店はあるものの知名度は高くありません。
マー君夫妻広告塔に米国知名度向上?
Jクルーは、日本では撤退したものの米国では女性向けブランドも含め根強い人気。オバマ大統領夫人も愛用しているだけにユニクロとの相乗効果は期待できます。米大リーグ・ヤンキースへ移籍したマー君夫妻など広告塔に起用すれば、東海岸でも一気にユニクロの知名度向上となるでしょう。
ファーストリテイリングは、これまで「サービス残業」や「世界統一給与」、「3年で5割の離職率」など話題を振りまいてきましたが、グローバル企業として世界のアパレルのトップを目指します。
[2014.3.8]
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