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松坂屋上野店にパルコ、シネコン出店で若返り!下町風情とファッション性高い街並へ

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南館23階建ての複合商業施設に建て替え
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J・フロントリテイリングは8月26日、傘下の松坂屋上野店南館の営業を来年3月に終了し建て替えることを発表。現在、7階建ての南館は23階建ての複合商業施設となります。
同社は、昨年8月に子会社化した商業ビル運営のパルコと店舗開発で連携し、南館の1〜6階にパルコを出店させます。さらに複合映画館のシネマコンプレックス大手のTOHOシネマズが7〜10階に、12~22階にはオフィスが入居する予定です。

銀座店はパルコ出店せず、専門店で集客
J・フロントリテイリングが、店舗開発でパルコと連携するのは初となります。今年6月末には松坂屋銀座店が閉館し、森ビルなどと組み複合商業施設を平成29年に開業する予定。銀座店では、パルコの入居はありませんがパルコのノウハウを生かし人気の専門店を集めるとしています。
一方、関西では主力店の大丸心斎橋店の再開発も検討しており、集客力の向上にパルコのノウハウを生かすなど、松坂屋に手薄な若者層を積極的に取り込む戦略です。

本館は全面改装に200億円投資
J・フロントリテイリングでは、松坂屋上野店本館も約200億円をかけ改装予定で来年3月にリニューアル。50~60代の客層の多い同店は、南館のパルコや映画館の併設で若者を集客し客層を広げます。
上野、御徒町はアメヤ横丁やディスカウントショップなど下町の風情を残した観光資源の多い地域。松坂屋上野店周辺の「上野三丁目店舗ビルプロジェクト(仮称)」は来年春の開業に向け工事も進み、老舗デパートの吉池やユニクロが出店する予定です。

上野駅終点の宇都宮、高崎、常磐3線、来年度東京駅へ乗り入れの影響は
昭和の高度経済成長期には東北の玄関口として上野駅は栄えてきました。東京駅の新幹線乗り入れにより現在は上野駅が終着駅となるのは宇都宮線、高崎線、常磐線の3線ですが、東京駅まで乗り入れる東北縦貫線は来年度開業予定です。東北、北関東から東海道までが繋がり通勤環境などの改善、利便性が図られますが人の流れがどのように影響するか注目されます。
上野、御徒町は、松坂屋上野店の全面改装やパルコの出店、映画館の復活、上野三丁目店舗ビルなど新たな客層の集客が期待されます。浅草や東京スカイツリーにも近く、上野は下町風情とファッション性の高い街並に移り変わります。

[2013.9.5]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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