TSUTAYA平成24年書籍売、紀伊國屋を抜き国内首位!相次ぐ大型出店、レンタル事業で海外再進出
TSUTAYA書籍・雑誌売上過去最高を更新
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC/東京都渋谷区南平台町16-17渋谷ガーデンタワー6階/代表取締役:増田 宗昭氏)が全国展開する「TSUTAYA」ならびに「蔦屋書店」のうち、書籍・雑誌を取り扱う「TSUTAYA BOOKS」(全国696店舗)は、平成24年の年間売上が1,097億円となりました。前年比107%となったこの金額は同社の過去最高を更新しています。
最大手紀伊國屋抜き、書籍販売首位に
TSUTAYAは同時に、国内書店の売上首位の座も得ることも分かりました。
これまで書籍販売の最大手といえば紀伊国屋書店(全国64店舗)という認識がありました。しかし、同社の売上額は平成24年8月期で1,081億円(前年比1.5%減)とのこと。売上期はずれますが、今回CCCが初めて最大手紀伊國屋を抜き、国内リアル書店の売上トップとなりました。
紀伊國屋が平成20年から売上が減少し続けているのに対して、新規出店にも意欲的なTSUTAYAは3割強も伸ばしており、両社の勢いの差は鮮明です。
大型出店で集客、データ分析による品揃え強化で満足度向上
TSUTAYAの販売額増加の要因として挙げられるのは、団塊世代をターゲットとした「代官山 蔦屋書店」をはじめとした大型店舗の出店です。大型店舗の設立に伴う売り場拡大により、24年の出店の書籍売場の平均面積は1,000平方メートルとなり、前年と比較して1.5倍、22年対比では3.6倍にまで拡大しました。
また、「Tポイント」のデータベースマーケティングの仕組みを活用して、特に購入量の多い消費者の購入傾向から書籍・雑誌の品揃えを強化してきたとのこと。特に雑誌については趣味・嗜好が多様化にあわせて、各店舗の商圏特性や利用者属性にあった雑誌タイトルを、店舗ごとに品揃えするなど、満足度の向上にも注力しています。
レンタル事業で海外再進出
昨年末には「TSUTAYA海外再進出」の旨も報じられました。こちらはCDやDVD等のレンタル事業で、台湾にフランチャイズチェーン(FC)形式で「TSUTAYA」を展開。3年後をメドに100店体制を目指すとしています。
CCCはかつて、タイや韓国に進出していましたが、現地法人と運営手法などで食い違いが生まれ、撤退。今回、TSUTAYAのような大量に商品を置くレンタル店の少ない台湾で多店舗化が可能と判断し、再進出に踏み切りました。
昭和58年に1号店「蔦屋書店枚方駅前店(現TSUTAYA枚方駅前本店)」を出店し、今年に30週年を迎えるTSUTAYA。攻めの姿勢で、輝かしい節目の年となることが期待されます。
[2013.1.23]
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