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貿易赤字5ケ月連続、中国向け自動車7割減!堅調な米・ASEAN伸ばすか日中関係修復か問われる新政権

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11月は過去最大の貿易赤字、EU向け自動車も2割減
財務省が12月19日発表した11月の貿易統計(速報)によると、輸出から輸入を引いた貿易収支は9,534億円と5ケ月連続で貿易赤字となりました。11月としては、比較可能な昭和54年以降、過去最大の赤字。中国の反日デモや日本製品不買運動の影響が大きく響きました。
中国向けの輸出では、自動車が前年同月比68.6%減、自動車部品が同比43.5%減と自動車が不買運動の標的となり、5,475億円の赤字と全体の半分以上を占有。自動車は、EU(欧州連合)向けも振るわず同比19.9%減の1,264億円と全体に大きく影響を与えました。
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4年ぶりに中国超えた対米輸出、TPP参加の是非が鍵
一方、米国向け輸出では自動車を中心に13ケ月連続で増加しており、中国向けを4年ぶりに上回りました。10月の最終週に上陸した大型ハリケーンによる影響で消費が11月に送られ、被害を受けた自動車などの買い替えがすすんだことも全体を押し上げました。緩やかな経済の持ち直しや円安への流れが本格化すれば年度末にかけ、貿易収支赤字の解消に貢献が期待されます。
米国では、大統領選も終わり、来年は米国主導のTPP(環太平洋経済連携協定)交渉が一気に進むと見られます。農産物のほか、保険など金融商品など幅広く自由貿易の対象となるだけに新政権の舵取りが問われます。

日本貿易会:来年度は貿易赤字微減の見通し
大手商社などでつくる日本貿易会は12月6日、来年度の貿易収支の見通しを発表。対世界貿易赤字は、今年度から0.8%減少し5兆7,320億円と見込みました。。貿易収支は3年連続赤字となりますが、輸出では3年ぶりに低水準ながら増加傾向。輸入は原発停止による火力発電のLNG(液化天然ガス)など燃料が増え赤字基調をが続くことを予測しています。
家電製品などは、円高の影響で新興国との競争力低下により輸出で苦戦を強いられますが、自動車は米国やASEAN(東南アジア諸国連合)向けが堅調に維持すると見られています。

新政権の見通し:英紙は対中圧力懸念、中国紙は日中関係改善
政権が変わり海外では日本の経済政策などの注目も高まっています。ニューヨーク・タイムズ紙は、政策内容より政権の持続が重要と指摘。ファイナンシャル・タイムズ紙は、日本維新の会が54議席得たことを勝利と伝える一方、石原共同代表が対中圧力が強まる懸念を掲載。領土問題が景気低迷の要因となり日本の対中輸出が減少していることを取り上げました。
一方、中国のグローバル・タイムズ紙は、安倍自民総裁をタカ派と位置づけるものの、同氏を実利主義と見て日中関係を改善する公算が強いと紹介しました。今日、26日は安倍新総理大臣が選出され、景気回復に向け新たにスタートします。政治空白の3年半から輸出大国復活へと舵が切られ、新政権によるこれからの経済・金融政策が日本の貿易収支を左右することとなります。

[2012.12.26]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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