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トマト担保に10億円の融資!ABL活用で海外事業の成長狙うカゴメ/長期的な「トマトブーム」で株価も高値更新

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カゴメ:トマトを担保に10億円調達! 
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ケチャップやトマトジュースでお馴染みのカゴメ株式会社(愛知県名古屋市中区錦3丁目14番15号/代表取締役社長:西秀訓氏)が、商品の原料となるトマトを担保に10億円の融資を受けることが報じられました。三菱UFJ信託銀行から、9月中にも実施される見通しです。

大企業では珍しいABL活用
商品の原材料や在庫、売掛金などを担保とした「動産担保融資(ABL/アセット・ベースド・レンディング)」は、不動産担保や個人保障に依存しない資金調達方法として、ここ数年重要性が認められてきました。経済産業省や金融庁もそのインフラ整備を進めており、全国の地銀や信金でも冷凍マグロや木材、日本酒など、様々なものが融資の担保として認められています。国内ではこれまで、担保となる不動産を持たない中小企業や個人事業主の利用が主流となっており、カゴメのような大企業の利用は極めて珍しいことです。

ABLノウハウ蓄積/海外子会社の機動力向上も視野に
今回の融資は、ペースト状にして冷凍保管する在庫を担保とし、融資期間は1年。食品や消費財は不動産と比較すると価値の変動が大きく、担保としてはリスクが高いことから、金利が高めで融資期間もあまり長くないという短所も指摘されるところです。
それでもあえてABLの活用に乗り出すには、資金調達の手段を多様化させるほか、担保評価の方法や運用のノウハウを蓄積するという狙いがある模様。また、将来的には豪州やポルトガルなど海外の子会社で活用したいという考えも。トマトの収穫期に資金需要が集中するため、借入が必要となりますが、小規模な子会社は信用力も低く、カゴメ本体からの資金融通に頼りがちであるのが現状ですが、ABLの有効活用により子会社の資金調達の幅を広げるという点も重要視しています。

株価も3年ぶり高値更新/「メタボ、熱中症にも効果」長期的トマトブームが追い風
この「ABLによる10億円調達」が材料視され、カゴメ株価も高値を更新しています。
また、その以前から、文字通りカゴメが「株を上げる」のを後押ししているのが、今年2月から続いている「トマトブーム」。京都大学などが「メタボ対策に効果あり」と発表したのを皮切りに、「血中アルコール濃度を下げる」「疲労軽減」等々、相次いでPRが繰り広げられました。
ようやく猛暑も終わりが見え始め、夏の疲れがどっと来そうな今日この頃、スーパーのトマト売り場がさらに拡大することも予想されます。

[2012.9.6]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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