ペルセウス座流星群に金星食と天体ショーの当たり年!宇宙では米国は火星、日本は金星、探索競争
雲が多かったものの隙間から流れ星
真夏の天体ショー、ペルセウス座流星群は8月12日の夜から13日朝にピークを迎え、全国的に雲は多かったものの雲の隙間から流れ星がいくつも観測されました。流星は、宇宙を漂う細かなちりが、地球の大気との摩擦で燃えたことによって光って見える現象。国立天文台によると、彗星が軌道上に残した帯状のちりの空間を地球が毎年8月10日から14日頃に通るため多くの流星が見られるとしています。
ペルセウス座流星群は三大流星群の一つとされ、1月にはしぶんぎ座流星群、12月のふたご座流星群とともに全国で観測されます。
金環日食に始まりに日面通過、流星群、金星食と天体当たり年
ペルセウス座流星群は、毎年8月の中旬、ちょうどお盆休みの時期に多くの流星が見られ、帰省先や空の暗い高原や、山など旅行先でははっきり見られました。流星群はほぼ毎年、決まった日時にペルセウス座から放射状に流星が流れるため、観測しやすく好条件であれば1時間に40~60個以上の流星を見ることもできます。
今年は、5月の金環日食や6月の金星の日面通過にペルセウス座流星群と天体ショーの当たり年。8月14日には23年ぶりに金星の手前を月が横切って金星を隠す珍しい金星食が締めくくりました。
金星探査機「あかつき」突入失敗、平成27年再チャレンジ!
金星には、平成22年5月に日本初の金星探査機「あかつき」が打ち上げられ金星を目指し、同年12月に金星に最接近したもののトラブルが生じ軌道への投入は失敗に終わりました。現在「あかつき」は、平成27年に金星へ再突入するため軌道を飛行中です。
金星は、大きさや密度など地球とよく似た惑星ですが、温度や組成が大きく異なります。兄弟惑星と言われながら、なぜ地球のように生命に溢れた星とならなかったのか「あかつき」の大気調査が成功すれば世界初となります。
NASAの技術力:逆噴射ロケットで火星に軟着陸
一方、NASA(米国航空宇宙局)の火星探査機「キュリオシティ」は8月6日に火星表面に着陸。NASAの火星着陸は7回目となりますが、様々な調査を行う約900kgの大型探査機は、これまでパラシュートでの軟着陸からロケットでの逆噴射で着陸。日本同様宇宙技術の高さを世界に示しました。
キュリオシティは、あらゆる機材を使用し、火星に生命が存在した証拠となる有機物などを採取し約2年間かけて分析されます。地球からは星や流星の天体ショーが繰り広げる中、宇宙の神秘を探る技術は着実に向上し、各国の技術力が試されています。
[2012.8.16]
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