LINE:7/15日米同時上場、時価6000億円、公募増資約1000億円を調達
対話アプリの「LINE」(LINE(株):東京都渋谷区渋谷 出澤剛社長 親会社は韓国のIT企業「ネイバー(株))が、7月15日、上場します。東京証券取引所とニューヨーク証券取引所で同時上場です。検討から2年。世界の舞台で、先行するフェイスブック(FB)などライバルにどう追いつくか注目しましょう。
公募増資では海外比率を高く
上場時の時価総額は6000億円。公募増資で約1000億円を調達しますが、内訳は、海外で63%、日本で37%と、海外比率を多くしました。公募分は、電子商取引(EC)やコンテンツなどの分野にあて、ライバル社が得意とする有望なベンチャーとのM&Aの資金にも活用します。
FB16億5000万人、LINE2億1800万人
ライバルである「フェイスブック」(米国カリフォルニア州 マーク・ザッカーバーグCEO)や、「騰訊控股」(テンセント:中国広東省 馬化謄CEO)は巨大な相手です。
フェイスブックは、時価総額36兆円。月間利用者数は、世界に16億5000万人。テンセントは、それぞれ23兆円、7億6000万人。これに対し、絵文字や動きのあるスタンプで人気を確立したLINEの利用者は、2億1800万人に過ぎません。
日本、タイ、台湾では市場シェアトップを誇りますが、米国や欧州ではシェアがまだまだです。これはかつて米国や欧州市場への進出にとても苦戦した結果だといえます。
対話アプリにスマートポータル構想
LINEならではという独自のサービスをどう生み出して、提供できるかが利用者数獲得のカギです。同社は、対話アプリに、決済や動画など多様なサービスに付加する「スマートポータル」構想を打ち出しました。
利用者の嗜好にあった広告を自動配信するサービスも始めています。人気を博した飲食店にスマホで注文できる宅配サービスなど、斬新なアイデアを待ちたいです。
[2016.06.30]
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