中国LCC「春秋航空」とビックカメラが業務提携! 爆買いの将来性を見込んで投資する日本企業。
さらなる爆買い需要取り込みへ!
企業の提携は世相を映すものですが、なるほど、という感じです。家電量販大手「ビックカメラ」と、中国最大の格安航空会社(LCC)「春秋航空」を傘下に持つ「春秋集団」が、業務提携に入ります。2016年1月から、春秋航空で使う訪日客に6%引きのクーポンを配布します。
いわずと知れた、"爆買い"つながりです。ビックカメラは、この提携により中国内で知名度を向上させ、中国人旅行者の爆買い需要を取り込みます。「1月から」は、中国人が休暇を楽しむ旧正月を踏まえたのでしょう。春秋集団も、傘下の「春秋旅行社」を前面に押し出し、ビックカメラでの買い物を組み込んだパッケージ企画の開発などで、他社との差別化に懸命です。
買い物後のステイ先もセット
春秋航空は2015年6月、中部国際空港に就航し、中国9都市を週24往復しています。有名格安航空会社として知られ、日本国内での路線拡大のほか、同年11月には愛知県常滑市のビジネスホテル「ホテルAU常滑」を買収するなど、日本でのビジネスを展開中です。今回の連携後は、中部空港に着いた中国人観光客が大型バスで名古屋市のビックカメラ名古屋駅西店や、JR東海が建設中の超高層ビル「JRゲートタワー」に入る新店舗に誘導され、爆買いをする。宿泊先の1つが、常滑市のビジネスホテルという流れができるのでしょう。観光客の指向性がいつまでも単純かどうか、とも思いますが、今は、これが最善なのでしょう。
ビックカメラは、春秋グループの日本法人「春秋航空日本」が年内に行う第三者割当増資を10億円で引き受けます。実質的に6~7%の出資となります。春秋航空の将来性には、大手住宅メーカー「積水ハウス」も注目しており。30億円を出資して、ホテル建設などに協力します。
[2016.1.14]
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