ソフトバンク:英国の半導体大手アームHDを3兆3000億円で買収/IoT事業拡大
ソフトバンクグループ(ソフトバンク(株):東京都港区 孫正義社長)が、英国の半導体設計大手のアーム・ホールディングス(英国ケンブリッジ ARM HDウォーレン・イーストCEO)を3兆3000億円で買収しました。
あらゆるモノがインターネットにつながる「IoT」事業の拡大です。常に先を読み、勝負に出ることが求められる業界ですが、素早い決断です。
2040年にはネット対応の機器を1人1000個持つ
IoTは、「Internet of Things」の略。建物、電化製品、自動車 、医療機器など多種多様なモノがインターネットに接続され、相互に情報をやり取りする仕組みです。
孫社長は、「平成52(2040)年には、顧客1人が、ネットにつながる機器を1000個持つ」とし、機器に搭載するCPU(コンピューターの要になる「*中央処理装置」)*の需要も倍増すると見込んでいます。
CPUのライセンス収入と技術を手に入れる
アーム社はCPUの設計に強く、スマホなど多くのモバイル機器に搭載されるCPUは、アーム社の仕様に基づいています。
2015(平成27)年12月期の売上高は9億6830万ポンド。同社を傘下に収めることで、多様な機器に搭載されるCPUのライセンス収入などを得るほか、ネットにつながる新しい機器を設計・開発する技術も手に入ります。まさに、次の時代への"先手"です。
ソフトバンクが世界に持つ携帯電話網と、車や家電がつながる新たな生活が、近く実現するのでしょうか。
孫社長は、「今はまだはじまりにすぎない。IoTには(世界を変える)大きな機会がある」と断言します。世界に先がけたセキュリティー技術の開発にも期待したいものです。
[2016.08.05]
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