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財務省:貿易統計速報(1~6月)輸出額8.7%減/リーマン・ショック以来の低水準、貿易収支1兆8142億円の黒字

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8.7%減はリーマン・ショック以来lehmanshock.jpg
財務省が、今年1~6月の貿易統計速報(通関ベース)を発表しました。輸出額は前年同期比8.7%減の34兆5183億円で、2半期連続のマイナス。残念なことに、落ち込み幅は、リーマン・ショックの影響が出た平成21(2009)年7~12月期(23%減)以来の大きさでした。輸出力の低下は明らかです。

構造化している悪循環
背景は、この欄でも繰り返し書いているように、円高など為替変動の影響と、世界経済の減速です。為替レートは、1~6月期、対ドルで113.12円と、前年同期比5.7%も円高に振れました。
また、中国やアジアの新興国だけでなく、世界経済全体も低調。海外での投資が控えられた結果、自動車部品などの輸出も停滞し、悪循環が構造化していると判断していいでしょう。

EUの伸びは一時的
輸出額を地域別に分析すると、欧州連合(EU)は4.0%増でした。船舶受注の影響ですが、今後の受注は極めて厳しく、楽観できません。
米国は6.5%減で、9半期ぶりのマイナスでした。エンジンなど部品輸出が低調なのに加え、鉄鋼も原油安に伴う資源開発投資の抑制で39%減っています。アジア圏ではスマートフォン需要などの冷え込みが大きく影響し、11.4%減でした。

zaimusyou無題.jpg貿易収支、1兆8142億円の黒字
一方、輸入額も、17.2%減の32兆7041億円と、平成22(2010)年7~12月期(30兆9931億円)以来の低水準でした。原油価格低下の影響が大きいとみられます。この結果、輸出額から輸入額を差し引いた「貿易収支」は、1兆8142億円の黒字でしたが、原油価格がこのままで推移するかどうかは不透明で

財務省は、「足元の数量は回復してきている。今後の為替動向などを注視する」としています。中小企業には更に耐える時期が続きますが、底力を信じて「回復」の兆候を見逃さない姿勢がチャンスを作ります。

[2016.08.08]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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