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財務省:貿易収支を発表(5月)/4カ月ぶり407億円赤字、輸出額は前年比11.3%減

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財務省が、今年5月の貿易収支を発表しました。407億円の赤字で、赤字は4カ月ぶりです。前年同月は2153億円の赤字でしたが、今年2月以降、黒字が3カ月続き、景気浮上の期待も出ていました。しかし、円安や原油安が一服するなか、製造業の"実情"を反映する数字となりました。

3.11以降、構造的な貿易赤字に転落
輸出額から輸入額を引いた金額が、貿易収支です。東日本大震災が起きた平成23(2011)年、31年ぶりに貿易赤字に転落し、以来、日本は、5年連続で赤字に陥っていました。
原子力発電所の運転が止まり、火力発電所向けの燃料輸入費がかさみます。それが製造業の各所へ影響し、悪循環を生みました。新興国など海外の需要もふるいません。こうした構造は、一筋縄では変わりません。

輸出額前年比11.3%減
今回の数字を見てみましょう。輸出額は前年比11.3%減の5兆910億円で、8カ月連続の減少でした。鉄鋼は、24.1%減。スマートフォン(スマホ)も、アジア向けのIC関連の輸出も振るわず、電子部品は20.0%減でした。

数字だけ並べても伝わりにくいかもしれませんが、輸出額の前年比11.3%減は、平成25(2013)年1月(4兆7985億円)以来の低水準で、状況は深刻です。輸入額は、13.8%減の5兆1317億円で、17カ月連続の減少。原粗油が30.6%減、液化天然ガス(LNG)が41.9%減でした。不安定な円相場も、輸入を下げる背景になりました。

地域別では対米国、対アジアで黒字
地域別では、対米国が3456億円の黒字。対アジアが、2159億円の黒字でした。世界経済の減速について、目下、好転材料はありません。逆に、EU(欧州連合)からの英国の離脱決定など、難問に囲まれていますが、全体のバランスと、攻めどころを見極めていくしかありません。

[2016.07.01]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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