首都圏3生協合併、日本最大「コープみらい」発足/プリン4,000個「買ってあげて」SNSで誤発注解決
東京・埼玉・千葉:首都圏3生協合併
消費の落ち込みが続く中、規模拡大で経営基盤の強化が重要な課題とされています。11月16日、首都圏の生活協同組合「コープとうきょう」(東京都中野区中央5-6-2/代表理事理事長:上原正博氏)、「さいたまコープ」(埼玉県さいたま市南区根岸1-5-5/代表理事理事長:佐藤利昭氏)、「ちばコープ」(千葉県千葉市若葉区桜木北2-26-30/代表理事理事:長田井修司氏)の3生協は、平成25年年3月21日に合併し「生活協同組合コープみらい」を発足すると発表しました。
総事業高3,500億円!日本最大の「コープ」発足
生活協同組合(生協)とは、消費者が出資金を出し合い物品の共同購入や宅配、共済、医療サービスなどの事業を行う協同組合組織です。全国各地に地域生協や大学生協などがあり、平成22年年3月現在、団体数は約600、組合員数は計約2,500万人。日本生活協同組合連合会には363団体が加盟しています。
「コープみらい」は、単純合計で組合員数が約284万人、総事業高が約3583億円(24年3月30日時点)となり、日本最大規模の生活協同組合となります。
大学生協:「横のつながり」「助け合い」で誤発注も解決?!
京都教育大学(京都市伏見区)の生活協同組合では、先日ある騒動がありました。発注担当者が誤って、本来の約200倍にあたる約4,000個のプリンを発注してしまい、京都大学など近隣の大学生協に引き受けてもらったほか、事態を知った学生がツイッターで購買を呼び掛けるという事態に発展したといいます。
商品が届いた京都教育大では、陳列棚に張り紙をして事情を説明し、35円値引きして発売。自力で約200個をさばくことを決めたほか、滋賀、京都、和歌山の五つの大学の生協に事情を説明し、約3,800個を引き受けてもらいました。
「買ってあげて」SNSの威力ででプリン4,000個完売!
4,000個のプリンの山を見た学生がその様子を撮影し、ツイッターで「買ってあげて」などと情報を広めた結果、その日の昼すぎには完売。1,530個を引き受けた京都大の生協でも、約700個を置いた店舗では即日完売し、2日間で全てを売り切ったとのことです。
拡散に貢献した学生たちにとって、実際のところは善意というよりも「面白半分」という側面が強かったと思いますが、殺伐としたニュースが相次ぐなかで、心温まる内容でした。
この一件はTwitterやFace bookなど、ソーシャルネットワーキングの威力を改めて感じさせるものでもあります。今回のケースでは「拡散」がプラスに作用して美談となりましたが、悪用による風評被害なども少なくはありません。折しも世間は選挙前のざわついている時期、情報の取捨選択には注意したいものです。
[2012.11.24]
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