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財務省:2015年の貿易収支速報/赤字が前年比77.9%減。輸出に力強さ不足「先行きの懸念あり」!

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改善の要因の第一は原油安
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財務省が、2015年の貿易収支(速報)を発表しました。日本の輸出額から輸入額を差し引いた数値で、「貿易立国」である我が国の状況を示すものです。2兆8322億円の赤字で、過去最大の赤字だった14年(12兆8161億円)から10兆円減りましたが、まだ楽観はできません。
 
前年比77.9%減、約5分の1に縮小した貿易収支の赤字。東日本大震災が起きた11年以降、5年連続の赤字ですが、改善しました。要因として、まず挙げられるのは原油安。15年の原油の平均輸入価格が1バレル=55ドルで、14年より約50ドル下がりました。これに伴い、全体の輸入額も前年比8.7%減の78兆4637億円と、6年ぶりに減少しました。
 
輸出額は増えても数量ベースでみると......
もう1つの要因が円安効果で、これにより、輸出額も3.5%増の75兆6316億円と、3年連続で増えました。しかし、安心はできません。輸出を数量ベースでみると、14年の0.6%増から15年は1%減と悪化しています。輸出額の伸び率の鈍化、減速も定着し、13年は前年比9.5%、14年は4.8%、15年は3.5%という結果でした。
 
原油価格は、年明け以降も、1バレル=30ドルを割り込む低水準が続いています。円相場は、15年の通年平均で1ドル=121円と、前年比14.9%の円安。輸出全体としては、14年まで堅調だった中国向け輸出の落ち込みを、好調な欧米向けが補っている格好です。貿易収支は今後、黒字化へ向かうとの見方もありますが、やはり中国経済の減速が、日本の輸出にとって最大のリスクでしょう。輸出に力強さがなく、「先行きの懸念あり」が正当な評価だと思います。

[2016.2.8]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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