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ジーユー(アパレル):8月期決算で売上高1878億、営業利益222億の実績/ユニクロは大幅減益

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ユニクロ大幅減益、群を抜くGU
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ユニクロを世界展開するファーストリテイリング((株)ファーストリテイリング:山口県山口市 柳井正社長)。平成28(2016)年8月期決算が、営業利益が前期比22.6%減の1272億円と大幅な減益で、話題になりました。

変化に合わせたスピード感
そのグループ内で気を吐く若手企業「GU」((株)ジーユー:東京都港区柚木治社長)が注目されています。変化と成長に見事なスピード感があります。

990円ジーンズ100万本の大ヒット
ジーユーは10年前、ダイエー南行徳店(千葉県)に初出店しました。ユニクロと同じように、企画・生産・販売すべてを自社で手掛けるSPA(製造小売業)です。
覚えている方もいるでしょう、平成21(2009)年、「990円ジーンズ」の大ヒットが転機でした。990
円はユニクロの半額以下で、なんと約100万本を売り切りました。それ以降、価格をユニクロの7割に設定しています。

消費動向の見極めが鍵
平成26(2014)年8月期には売り上げが1000億円を突破します。
消費動向の変化もしっかりと見極め、若者重視の戦略を時代にあわせ転換しました。
平成27(2015)年春には、40代や50代の女性を想定した、裾の広がる七分丈のパンツ「ガウチョパンツ」を投入し、発売から2カ月で300万本販売の快挙達成です。

売上高、30%以上の増加
ユニクロやグループの不振をよそに、平成28(2016)年8月期決算では、売上高1878億円(前年比32.7%増)、営業利益222億円(同34.8%増)。店舗は国内で341店舗です。

とことん追求した「最旬リアルファッション」
成功の秘訣は何でしょう。一言でいえば、最新のトレンドをとらえた「最旬リアルファッション」の追求です。
最旬商品をユニクロより低価格で展開し、ユニクロに対して一種の"古さ"を感じるようになった客層を呼び込みました。
今年の秋冬商戦は、コートとカーディガンの良さを生かした「コーディガン」です。日本発のファストファッションは、まだ大化けするかもしれません。

[2016.11.12]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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