100年後、日本の人口4千万人に減少!移民受け入れで1億人維持可能、「選択する未来委員会」本格議論へ
1億人維持:毎年20万人移民受入れ,女性の出生率も回復する前提
内閣府の経済財政諮問会議のもとで50年先を見据えた課題を議論する「選択する未来委員会」は2月24日、外国からの移民を毎年20万人受入れ、出生率を回復させることで100年後も1億人を保つことができる試算を示しました。
国立社会保障・人口問題研究所の推計では、日本の人口は平成24年の1億2,752万人から100年後には約3分の1の4,286万人に減少。内閣府は、平成27年以降に移民を年20万人受入れ,労働力の確保や社会保障の負担増を軽減する議論を本格化させます。
安倍首相:移民問題は「国民議論を経た上で検討」
安倍首相は2月13日、日本の人口減少へ移民を受入れるかの問題について「国民議論を経た上で多様な角度から検討していく必要がある」との認識を示しました。人口減少は,労働力人口の減少や消費者の減少により日本の成長力に影を落とすと指摘。アジア・太平洋地域の成長する市場を取り込む方針です。
移民受入れの議論は世界的にも論争をも引き起こす問題です。これまで日本では、な馴染みのない話題でしたが,人口減少から将来的に避けては通れない課題となります。
国内の外国人労働者数71万人、中国人が4割超え
厚生労働省によると昨年10月末時点で国内で働く外国人労働者は、前年同月比5.1%増の71万7,504万人。平成23年には東日本大震災により一時減少しましたがその後、上昇しています。政府は,経済回復に伴い、公共事業や介護など専門技術などを持った外国人労働者を増やすための措置をとりその結果、外国人労働者数が増えています。
国別労働者数では、中国人が最も多く40万3,886万人と全体の4割以上を占め,ブラジル、フィリピン、ベトナム人と続きます。特に建設労働者不足は、震災復興や東京五輪ニーズを背景に深刻な問題。少子化や若者の建設業離れもかさなり人が集まらない状況です。
労働力不足:「外国人技能実習制度」3年から5年に拡充検討
安倍政権は、労働力不足を補うため緊急対策として「外国人技能実習制度」の拡充を検討。アジアの途上国へ日本の技術を移転するため、製造業などで働く途上国の若者を日本に招聘。現在、3年間の受入れ期間を5年に延長し、再入国も認める案で検討されています。
高齢化による介護や震災復興,東京五輪ニーズの人手不足は現実のもの。この間に新たな産業を生み出し、移民受入れにより雇用を創出できるか。さらに東京五輪後のニーズはどうしていくのか国民一人一人が見極めなければなりません。
[2014.3.4]
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