事業再生・会社再建・M&A・事業譲渡・会社分割・経営改善・債務・連帯保証問題に立ち向かうセントラル総合研究所・八木宏之のブログ

名古屋で家電商戦過熱!ヤマダ・ヨドバシ相次ぎ進出/家電各社:女性客の取り込みにアイデア合戦

このエントリーをはてなブックマークに追加  

日本シリーズ:中日惜敗!地元では「健闘セール」
111203_1.jpg
今回も大きな興奮と感動を与えてくれたプロ野球日本シリーズ。筆者自身、特に中日微意というわけではないものの、「名将」落合博光監督退任の報道もあり、余計に注目しておりました。
結局、ソフトバンクには一歩及ばなかったものの、落合監督の「オレ流」野球の姿勢には学ぶものが多くありました。
惜しくも日本一を逃したものの、名古屋を中心とした東海地方全域では日本シリーズ閉幕翌日の11月21日から、中日ドラゴンズの健闘を称えるセールを開催。テレビには落合監督の背番号「66」にちなんだ「野菜66円均一」「婦人服660円」などに買い物客が殺到する様子が映し出されていました。

7000人が行列!ヤマダ電機名古屋進出
中日健闘セールに沸く名古屋でさらなる盛り上がりを呼び込んだのが、家電量販最大手・株式会社ヤマダ電機(群馬県高崎市栄町1-1/代表取締役会長兼代表執行役員CEO:山田昇氏)の名古屋進出です。名古屋駅前に中部地区初の都市型大型店舗「LABI名古屋」をオープンした25日には早朝5時台から行列ができ始め、開店の10時までにおよそ7000人が並んだとのことです。
オープン初日限定の特化商品には購入希望者が殺到し、抽選での販売に。名古屋駅周辺にはエイデンやビックカメラなど、同様の店舗が展開されていますが、それらの既存店も特価品を販売するなどして、ヤマダ電機を迎え討ちました。また、平成28年度にはヨドバシカメラの進出も決定しています。今後、価格競争・集客合戦はより一層激しさを増すことでしょう。

家電量販店の品揃え、空間演出に異変/女性客の取り込みに勝機アリ!
新規開店したヤマダ電機は地下1階から地上5階の全6フロア、延べ床面積は9000㎡を超える広さ。単なる陳列ではなく、店作りにも工夫が凝らされています。家電の体験コーナーの設置や同社最大級の女性コーナーも設置し、顧客拡大を目指すとしています。
こうした店作りの工夫によって、家電量販店は従来の男性客中心から脱却を見せ始めています。昨年11月にオープンしたラオックス銀座松坂屋店では、フロア内に美顔機やドライヤーの体験ブースを置いたり、ファッションアドバイザー・植松晃士氏が選んだ商品を集めたコーナーを置いたりと、女性をターゲットに据えて売り場作りを行っています。住宅展示場は「大人の遊園地」と言われますが、マッサージ機器の体験売り場などを備える家電量販店は、休日のリラクゼーションルームとも言われています。

キラキライヤホン、フリフリカメラ?「女性目線」で顧客拡大
近年、女性の経済力や行動力が高まっていることを受け、家電の企画・開発に「女性の目線」を活用する動きが広まっている様子。メーカーにおいては、家事に関わる冷蔵庫や洗濯機など、いわゆる「白物家電」の開発には女性スタッフも携わるものの、パソコンやカメラなどのデジタル家電では男性が中心となっていました。しかし、女性中心のチームで開発を行うことにより、その機能性だけでなくデザインや使い勝手も向上。結果的に、これまでデジタル機器を敬遠しがちだった主婦層などの指示を得てヒットにつながった商品は少なくありません。
宝石がちりばめられたイヤホンやレースがあしらわれたピンクのデジカメなど、男性ではなかなか考え付かないデザインも多数ありますが、基本性能は高水準を保っているとあり、海外への展開も見込めるとする企業も。不況脱出のカギは女性の購買行動が握っているかもしれませんね。

[2011.12.3]

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 名古屋で家電商戦過熱!ヤマダ・ヨドバシ相次ぎ進出/家電各社:女性客の取り込みにアイデア合戦

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.h-yagi.jp/mt5/mt-tb.cgi/684

コメントする

事業再生

セントラル総合研究所
セントラル総研オフィシャル
返済猶予・リスケジュール
www.re-schedule.jp
八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
著書の紹介はこちらから。

2024年3月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31