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危機に機転!中央建設㈱:福島第一原発事故、コンクリートポンプ車が的確に放水

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使用済み燃料プールへの放水、「最後の切り札」
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東日本大震災の大津波で深刻な被害を受けた福島第一原子力発電所は3月22日、制御室に電気が復旧したと報道がありました。電気の復旧によって空調系電源が機能するようになれば、フィルターを使用して放射性物質をある程度除去できると言います。補給水系のポンプは、回復によって冷却機能の安定となってもらいたいものです。
冷却機能の停止から、原子炉容器や使用済み燃料プールの冷却に、自衛隊によるヘリコプターからの放水。消防庁の特殊車による放水。冷却効果がある程度見込まれましたが、最後の切り札として建設車両のコンクリートポンプ車が、的確にプールへの放水を行い発電所安定に向け前進が見えてきたようです。

危険な現場、的確な放水に「誰かがやらないと」とコメント
コンクリートポンプ車は、ビルやマンションなど高層階に生コンクリートを送り込む特殊車両。投入された車両は約100mはなれた場所で遠隔操作が可能。車載アームで50m先に放水できると言います。3月22日に放水を行ったコンクリートポンプ車は、中央建設株式会社(三重県四日市市西坂部町3581 代表取締役社長:長谷川員典)が所有する車で、3月20日夜、同社を出発し21日、福島の待機地に到着。同社の長谷川専務は、「現地に入るのは怖く家族にも反対されたが、誰かがやらないといけない」とのコメント報道がありました。
同社では昨年11月、福島第一原発近くの高速道路建設に関わった社員が、「この機械なら届く」と、協力を決断したそうです。危険な現場にも関わらず、政府に申し入れ、東京電力からの要請を受け、出動したと言います。東京電力に電話はするも、3日間つながらず、地元選出の政治家を通して政府へ申し出ていたとありました。出発の際、同社の中村氏は、「怖くはありません。今、置かれた自分の使命を伝えられるでしょう」と頼もしいコメントしたと言います。また新しいヒーローの誕生です。
同社の長谷川社長は、「中央建設の必要性を認めてくれた。早く復旧してほしい。核分裂でもしたら立ち直ることもできなくなる。厳しい建設業界だが、こういう仕事をしていることを知ってほしい」と話したと報じられました。

22日の放水は事故の原子炉安定に一歩進んだ
東日本大震災は、マグネチュードも大津波も、被害も、何もかもが初めての事で想定外。今後はどこまでを想定するのかが論議されるでしょう。コンクリートポンプ車利用の発想は、原発事故現場では考えられなかったのでしょう。事故現場では、消化消火、冷却、電気復旧に自衛隊や消防、警察、東京電力や関連企業の技術者が、「不眠不休で食事もとらずに作業を進めている」、と、交代した技術者の報道がありました。機転を利かした発想や技術、政府への連絡などによって、22日の放水作業は、事故の原子炉安定へ一歩進んだと言えるでしょう。

被災者が運営している避難所もある。不安、被害を食い止めている
被災地のある避難所では、避難所内での自治体が、被災者らによって築かれている場所があると言います。連絡係や食事の配分、配給係、話し相手の係と、機転を利かして厳しい状況下の中、被災者みづから統制をとり、これ以上の不安、被害を食い止めています。日頃から避難訓練はしていたものの、想定外の災害に、対応するマニュアルもなく、みずから機転を利かした行動がとって、今、何をするべきかが冷静に判断を下しているのでしょう。
福島第一原発では、日頃より災害に対しての訓練も行われ、報道では原子炉1基の異常時の訓練が映像で流されていました。しかし、現実の震災では6基の原子炉すべてがトラブルを起こし、緊急用の電源も想定外の津波で停電しました。こうした時こそ、リーダーシップを発揮して機転を利かし、周囲を的確判断して計画、実行することが解決への近道にも思えます。

どこでも起こる「想定外」、想定外の対策マニュアルが必要!
福島第一原発では、今日も原子炉の冷却や電源復旧に向けた懸命な作業が、身の危険も顧みず繰り広げられています。想定外であった事故は、その対応のマニュアルすらなく、原子力関連の特殊技術や基礎知識を持ちあわせた数少ない技術者が、機転を利かして復旧、原子炉安定を目指しているのでしょう。
自然を相手にしていれば、どのようなときでも「想定外」は起こるものです。人間関係、企業経営、外交問題、事業再生においても、想定外マニュアルなどはなく、それぞれ方法が異なり、分析した結果をもとに機転を利かした判断、計画、行動をとっています。今回の地震、津波は500年から1,000年に一回あるかないかといった災害でしょう。私たちが直面している事態は、想定外の事態に個人、組織、地域を超えて、どう協力して事態に対処するかが問われていると感じます。
 
[2011.3.24]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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