平成23年3月21日 二十四節気「春分(しゅんぶん)」です
■3月21日 二十四節気「春分」■
3月21日8時21分「春分」です。旧暦2月、卯(う)の月の中気で、天文学的には太陽が黄経0度「春分点」を通過するときをいいます。
この日、太陽は真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ等しくなります。この日を境に昼がだんだん長くなり、気温も上昇していきます。「暑さ寒さも彼岸まで」といわれる所以です。
この日、国民の祝日「春分の日」となっています。「自然をたたえ、生物を慈しむ」との趣旨です。春分の日は、春の彼岸の中日にあたり、第二次大戦前は「春季皇霊祭:しゅんきこうれいさい」といっていました。
「春季皇霊祭」とは、もと祝祭日の中の大祭日の一つ。毎年、春分の日に宮中の皇霊殿で行われる皇室の大祭で、天皇自ら歴代の天皇・皇后・皇族などの皇祖の神霊を祀る儀式です。
平安時代の中期以降は、京都御所の清涼殿・御黒戸の間において仏式で執り行われていました。しかし、明治の神仏分離政策により、神式による祭儀に変更されました。「古事記」「日本書紀」などに、皇室による先祖を祀る祭儀が行われていたと記録されています。
■「七十二候」■
初候◆雀始巣(すずめ はじめて すくう)
◇春の気ますます盛んとなり、雀が巣を作り構え始める時節。
次候◆桜始開(さくら はじめて ひらく)
◇本格的な春となり、ようやく桜の花が咲き始める時節。
末候◆雷乃発声(らい すなわち こえを はっす)
◇遠くで雷の音がし始める時節。
◆◆◆◆春分点とは◆◆◆◆
春分点は、天球上で黄道と赤道が交わる2つの交点のうち、太陽が赤道の南から北へ向かって横切る点のこと。この点が黄経0度で、赤経・黄経の原点となります。歳差により毎年わずかずつ移動し、20世紀末ごろに水瓶座に入ったといわれています。
「黄道」とは、天球上における「太陽の道」のこと。黄道は赤道に対して23.4度傾いています。地球の公転面の垂線に対する地軸の傾きによるものです。
黄道と赤道の交点を「分点」といい、黄道が南から北へ交わることを「春分点」といい、黄道が北から南へ交わることを「秋分点」といいます。秋分点での黄経は、180度です。
「天の赤道」とは、地球上の赤道を天球に延長させた大円のことです。恒星や惑星の位置を決める基準となります。ちなみに「月の通り道」は「白道」といいます。
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
「春分」の原稿を書いている最中に宮城県で震度8.4の地震で東京でも被害が出て、交通網が遮断されてしまいました。夕方の帰宅が困難な方も多かったようです。主要幹線道路には徒歩帰宅者の列が出来ていました。また、都内のコンビニエンスストアーでは、おにぎり、カップラーメン、など食品が早いうちに売切れていました。地震国に住んでいる私たちは常に備えることが大切です。
ここ数日、さくらの開花予想が天気予報やのニュースで報道されています。さくらの開花予想が流れると本格的な春が感じられます。同時に花粉の飛散も報道されます。今年は例年の10倍の飛散量だそうです。早めの対策、事前対策を怠らないようになさってください。
今年もマスクが離せませんね。
読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白
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